突発性難聴治療記 戦う?お耳さま、私の場合

2018年2月に発症。治療法が確立されていない突発性難聴。迷ってばかりの治療記です。

【発症95日〜100日目】耳鳴りが、発生・悪化する仕組み

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   耳鳴りを感じている人の割合は、先進諸国の研究や文献から、日本全国で1200万人以上、全人口の10〜15%ということなので、自分を含め、耳鳴りに苦しんでいる人は、多いのですね。

私の場合、聞こえの変化と共に、耳鳴りの音も変化しています。

最初は

「キーーーン」「ピーーーー」

などの高音の金属音で、ボリュームは小さ目でした。この頃は、耳鳴りよりも、耳の閉塞感の不快指数の方が、高かったので、耳鳴りはあまり気になっていませんでした。

それから、ブルーインパルスのエンジン音みたいな

「キィィィィーーーーーーーーン」

という音に変化して、この辺は辛かったのですが‥、

最近は、色んな音が混ざる、祭り囃子的な

「ピーーーヒャラプーーヒャラピーーー」

と、

「ブゥゥゥゥーーーーーーン」

という、重低音耳鳴りが鳴っています。

祭り囃子だけの時は大丈夫なのですが、重低音はエアコンの室外機的な音で、頭痛と振動を伴うので、これが出ると辛くて、心療内科で貰っているお薬を飲んでしまいます。

今までの耳鳴りの中で、1番辛いです。出る日と出ない日があり、それは何故なのかはわかりません。せめて振動何とかならんかな。゚(゚´ω`゚)゚。

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耳鳴りの種類は2種類

   耳鳴りには、本人にしか音が聞こえない、

自覚的耳鳴り

と、他人にも聞こえる

他覚的耳鳴り

があるそうです。

耳鳴りを訴える患者さんの多くは、自覚的耳鳴りです。突発性難聴は、こちらにあたります。

他覚的耳鳴りは、体の内部(口蓋筋または中耳の筋肉の痙攣や,腫瘍,頭部外傷,および感染性などから、引き起こされる場合もある。)に音源があるため、聴診器を当てれば、周囲の人も音を聞くことができます。

耳鳴りの原因

   耳鳴りは、いろんな病気が原因となって起こります。例えば、耳の病気や神経・脳の障害、全身疾患や薬物中毒、過剰なストレスなどですが、最も多いのが耳の病気によるもので、中でも内耳性の耳鳴りは全体の80〜90%を占めます。

内耳性の病気といえば、耳鳴りや難聴、めまいを繰り返す「メニエール病」や、ある日突然発症する突発性難聴などが代表的なものです。

耳に異常がなくても聴神経や脳に障害がある場合や糖尿病、高血圧症、動脈硬化症などの全身疾患、不眠などの睡眠障害、薬の副作用や、毛染め剤の使用でも耳鳴りが起きることもあります。

耳鳴りのメカニズム

外から入ってきた音の振動は、外耳、中耳を経て、内耳に送られ、内耳の「蝸牛(かぎゅう)」という器官で電気信号に変えられたあと、神経(蝸牛〈かぎゅう〉神経)を通って大脳に送られ、初めて「音」として認識されます。耳鳴りは、このルートのうち、内耳に「異常興奮」が生じて起きると考えられます。しかも、難聴やめまいと一緒に起きることが多く、耳鳴りを訴える患者さんの8割に、一定の難聴がみられます。

⬇️(出典 栃木県済生会宇都宮病院HPより)

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耳鳴りが、発生・悪化する仕組み

耳鳴りは聞こえなくなった状態を補おうとする脳の反応です。

耳鳴り外来の星野耳鼻咽喉科のHPからです。

耳鳴りの悪性サイクル|西宮市-星野耳鼻咽喉科

耳鳴り音は聴覚系の一部の神経細胞、神経線維に変化が起こり、その一部の聴覚系の活動が増幅助長された結果です。その際、脳は外部の音が全く存在しなくても一部の聴覚系の活動の増幅助長を音として捕らえてしまいます。

耳鳴りに悩みだすと、脳は耳鳴り音を認識すると共に大脳辺縁系や自律神経系に変化を与えてしまいます。

脳が一旦耳鳴り音を記憶固定し認識すると、耳鳴り音以外の現実の音より優先させて認識し始めます。脳は耳鳴り音に焦点を集中する傾向を持ち始めます。

 原因を知ることが治療 知っておきたい耳鳴りのこと コラム| 社会福祉法人 恩賜財団 済生会

栃木県済生会宇都宮病院のHPより、抜粋です⬇️

聞こえにくい音があると、脳に変化が起こります。脳は電気信号が少なくなったことを感知し、聞こえないことを補うために過度に反応し、電気信号を増幅させます。この反応は音が鳴っていない時にも起こり、「音が鳴っている」と勘違いしてしまうのです。このように、耳鳴りは聞こえなくなった状態を補おうとする脳の反応なのです。
耳鳴りは実際の音ではなく、脳の過剰な反応です。しかし、人間は「自分にとって必要な音を聞いてしまう」という機能を持っています。騒がしい場所でも、自分の名前が呼ばれるなど、自分にとって必要な音は選択して聞くことができるのです。それと同じで、聞こうとすると耳鳴りは強く聞こえてしまいます。耳鳴りがあるから意識して聞いてしまい、意識するから耳鳴りが大きく聞こえるという悪循環に陥ってしまいます。

耳鳴りがあるから意識して聞いてしまい、意識するから耳鳴りが大きく聞こえるという悪循環‼️

知らなかった、知らなかったです(;´Д`A

脳はヒトが安全に生き抜くため変化して、随時順応して行き、とてもスゴイ、凄過ぎる!と思うのですが、勘違いすることもあるんですね。。

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耳鳴りに対して種々の薬物療法が行われていますが、現在のところ、完全な治療法(耳鳴りをゼロにする方法)はなく、薬物療法のみで、改善することは難しく、いくつかの治療法を組み合わせて、治療を試みることが多いそうです。

長くなってしまったので、次回に続きます。
   聴力が戻れば、自然に耳鳴りも消えるのでしょうが、それが出来ないから苦労するんですよね。

   とりあえず、耳鳴りの悪循環が怖いので、耳鳴りを気にしないようにすること、気になり出したら音楽を聴いたり、テレビやラジオなど、耳鳴り以外のものに集中するようにしています。仕事中は耳鳴りのことは忘れていますし、自宅の静かな環境にいる時が要注意です(−_−;)


発症95日目、上頸神経節ブロック注射44本目

発症96日目、治療お休み

発症97日目、上頸神経節ブロック注射45本目

発症98日目、高濃度ビタミンC点滴11本目

発症99日目、上頸神経節ブロック注射46本目

発症100日目、治療お休み