突発性難聴治療記 戦う?お耳さま、私の場合

2018年2月に発症。治療法が確立されていない突発性難聴。迷ってばかりの治療記です。

【発症2年5ヶ月目】突発性難聴(感音難聴)治療薬に関する臨床試験の、日本国内の現況

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 前回の続きです。

喜ばしいことに、感音難聴に対して、治療薬の開発が世界的に進みつつあり、数年前とは状況が変わってきていることを知りました。

現在、突発性難聴では、確立された有効な治療法はありませんが、一般的に行われている治療として、

  • ステロイドー内服治療、点滴治療、鼓室内投与
  • 循環改善薬・血管拡張薬
  • ビタミン剤
  • 高圧酸素療法

などがあげられます。

突発性難聴ステロイド治療の割合

私は、入院してのステロイド点滴➕高気圧酸素治療を受けましたが、鼓室内投与は、探したけれど病院を見つけられないという状況でした。

日本で2014年度から2016年度に行われた「難治性聴覚障害に関する調査研究班」の調査では、突発性難聴と診断された92%の人にステロイドの治療が行われていました。ステロイド投与のみの人は66%で、鼓室内投与は重症度の高い患者さんほど割合が高くなっていて、26%の人が受けています。

臨床情報調査票を用いた突発性難聴疫学調査~治療内容についての検討 ○鬼頭良輔,西尾信哉,宇佐美真一、信州大学 医学部 耳鼻咽喉科⬇️より表を抜粋します。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/audiology/59/5/59_521/_pdf/-char/ja

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ステロイド投与の有無について、全身投与・鼓室内投与の有無のすべてに記載のあった 1804 例を対象に検討したところ、92% でなんらかのステロイド投与が行われている結果であった。
ステロイド全身投与された症例のうち、入院で治療を行った記載がある症例は1386 例、 外来治療の記載がある症例は683 例で、この両群の重症度について検討すると、入院で治療を行った症例のうち Grade3 以上の重症例の割合が 978/1386(70.6%)であったのに対し、外来治療が選択されていた群では285/683(41.7%)となっており、重症例ほど入院での治療が行われていた。両群の治療効果を検討したが、有意差は認めなかった。
ステロイド全身投与に鼓室内投与を併用された症例は 293 症例で、うち初期治療で鼓室内投与を行った症例が 34 例、2次治療(以下サルベージ)で投与された症例が 259 症例と、現状ではサルベージでの投与が圧倒的に多い結果であった。
ステロイド全身投与を行わず、鼓室内投与のみを実施した症例は 190 症例で、この群の重症度は、Grade3 以上の重症例が 75.3%(143/190)と比較的重症例が多い結果であった。

入院治療と外来治療、両群の治療効果を検討したが、有意差は認めなかった、という一文は興味深いですね。軽症でも重症でも入院してもしなくても、数字だけで見ると治療効果に差はないということでしょうか。突発性難聴が完治する人の割合は約1/3、完治はしないものの改善が見られる人が全体の1/3で、残りの1/3の人では治療の効果がみられないといわれています。短期間で回復した人の中には、自然治癒の方もいらっしゃるでしょう。

 

ステロイド治療にプラスして行われる治療内容は、病院により異なりますので、自分でしたい治療法を選んで病院を調べるしかないのですが、これがなかなかひと苦労です。

[医師監修・作成]突発性難聴の治療:ステロイドなどの治療法、治療期間など | MEDLEY(メドレー)

 

一般的な治療をしても効果が出ない場合、次の治療へ進みたいですが、検索しても突発性難聴の治療法は出て来ません。

見つけられないだけで、他にあるのでは❓と焦りと絶望の時間が過ぎて行きます。そこで、突発性難聴(感音難聴)治療薬の臨床試験をされていたら、もしかして聞こえるようになるかも❓試してみたい、という気持ちになりますよね。

臨床試験の日本国内の状況はどうなっているのでしょう❓

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耳科領域における再生医療最前線 感音難聴に対する再生医療開発の現況と今後の展開⬇️京都大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 中川 隆之

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/122/10/122_1285/_pdf

知りたかった情報です。抜粋します⬇️

感音難聴治療薬に関する臨床試験の本邦の現況

国内での臨床研究を取り巻く環境は,近年大きく変化しており,積極的な予算配分がなされる一方で,特に治療的介入を行う臨床研究に関する規制は厳格化されており,治験実施と同等の準備,体制が求められている.ただし,特別に本邦の規制が厳しいわけではなく,欧米と同様の基準になったと考える方が妥当である.
国内で行われる臨床研究や治験の多くは,UMIN臨床試験登録システム(UMIN―CTR : https ://www.umin.ac.jp/ctr/ index―j.htm)に登録されている.政府系研究費で行う臨床試験では,登録が義務化されている.UMIN―CTR では,これまでに行われてきた,あるいは,現在進行中の臨床研究を検索することができる.
難聴に対する介入試験を検索すると50件がヒットし,この中で感音難聴(突発性難聴,急性高度難聴を含む)を対象疾患とする 薬物治療(健康食品含む)に関する臨床研究は,12件認められる(表1).2019年6月時点で,試験終了7件, 募集中3件,開始前2件の段階にある.対象疾患は,11 件が突発性難聴を含む急性感音難聴であった.4件が国 からの研究費で実施されており,1件のみ企業からの資金で臨床試験が計画されている.7件は,自己調達,あるいは研究資金が明らかでない.投与薬物の種類は,漢方薬1件,ステロイド5件,インスリン様細胞増殖因子 1(IGF1)2件,バトロキソビン1件,エダラボン1 件,アミドトリゾアート(水溶性ヨード性造影剤)1 件,健康食品1件であり,7件が局所投与,5件が全身投与を投与方法としていた.作用機序としては,内耳細胞,主として有毛細胞の保護効果を期待する治療法であり,内耳再生誘導を薬効とする治療法は含まれていない.
ステロイド鼓室内投与に関連する臨床研究が4件登録されており,急性感音難聴診療の手引き,あるいはガイドラインへの貢献が期待される.新規化合物に関する試験はなく,既存薬物のリポジショニング(他疾患,検査などで既承認である薬物の適応拡大を企図した研究) が5件,既承認薬の有効性,安全性の再検討が1件である.

臨床試験登録システムUMIN Clinical Trials Registryを見れば、これまでに行われてきた,あるいは,現在進行中の臨床研究を検索することができます。政府系研究費で行う臨床試験では,登録が義務化されているので、自分で調べることが出来ます。

2020年7月時点で検索ワードを突発性難聴にして出てきたのは、21件でした。そのうち7件は終了しています。

下の表は拡大しても文字がボヤけてしまいますので、良かったら、ご自分でフリーワード検索➡️臨床試験登録

してみて下さい。右端の閲覧から更に詳細を見ることが出来ます。

UMIN―CTR(臨床試験登録システムUMIN Clinical Trials Registry)に登録されている感音難聴薬物治療に関連する臨床試験⬇️

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発症当時、病院を探すのが本当に大変だったので‥、このような一覧で見られるとは‥(´;Д;`)

良い臨床試験を見つけて、タイミングよく参加出来て、効果が出ると何よりですね。

開始前や一般募集中、試験終了のものもあります。お住まいの近くの病院で受けられるのが、1番良いですよね。

私が突発性難聴を発症して間もなく、ネット検索で見つけ、試したくて京都大学病院に行ってみたものの、やっていません、と言われ撃沈したのは

インスリン様細胞増殖因子 1(IGF1)」

臨床試験(フェーズ2)になるようです。私が行った時には、試験はもう終了しています。宮崎大学のアミドトリゾアートは、現在は終了していますが、私はちょうど試験期間に入れたんですね。

 

現在日本国内の状況は、新規化合物に関する試験はなく,既存薬物が使えるのでは?という調査のみです。
残念ながら、日本国内では現在、内耳再生を誘導するお薬の検討はありません。

新型コロナウィルスの治療薬も、今あるお薬で効果が出るか試験されていますが、突発性難聴についても、日本国内では概ね同じ状況のようです。一から創薬となると、時間と開発費も膨大なものになるでしょうね‥。

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再生医療の一助になればと思い、時々寄付をしています⬇️

ご支援のお願い | iPS細胞研究基金 | 京都大学iPS細胞研究所 CiRA(サイラ)

臨床試験に参加したい場合は、臨床試験の安全性と、科学的妥当性、自分にとってのリスクと利点を理解して、家族にもよく相談して、お決めになって下さい。

私は、宮崎大学病院で、アミドトリゾアート療法の臨床試験に参加した時には、事前に電話で先生から、副作用の説明なども受けています。治したくて必死なので、臨床試験に参加しましたが、夫に相談しただけで、親には反対されることがわかっていますので、事後報告となっています( ー  ー ;)

 

次回に続きます。

 

 

 

 

【発症2年5ヶ月目】突発性難聴(感音難聴)に対する再生医療開発の現況と今後の展開

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FX-322について、Google検索していた時に、jstageで

「第120回日本耳鼻咽喉科学会総会シンポジウム」
耳科領域における再生医療最前線 感音難聴に対する再生医療開発の現況と今後の展開

中川 隆之
京都大学大学院医学研究科 耳鼻咽喉科・頭頸部外科

という論文を見つけました。

急いで発表年月日を確認しますと、

 

2019年(・Д・)

 

です。これは、

新しいですよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️‼️

突発性難聴」で検索しても、20年〜30年前の論文がザラに出て来ます。50年前、というのもありました。本当に研究が進んでいないんだなぁ、と落胆していましたが、数年前から状況が変わって来ているようです。

⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️

耳科領域における再生医療最前線 感音難聴に対する再生医療開発の現況と今後の展開

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/122/10/122_1285/_pdf

読んでみますと、発症当時、喉から手がでるほど欲しかった情報がぎっしりと詰まっていました(・Д・)‼️

「現況と今後の展開」

です。現況も今後の展開も知りたかった❗️

何も知識がない所から、突発性難聴について調べ始めましたが、やはり限界がありますし、もしかしてこうなのかな❓と推測するしかありませんでした。

 

日本では何故こんなにも突発性難聴の研究が進まないのか❓諸外国に比べ、日本政府の創薬への補助金は格段に少ないと聞くし、研究費が足りないのか❓難聴は認知症の1番の危険因子なのに、治療薬に対して何故こんなに関心が薄いのか❓何故すぐ補聴器サイトに行きついてしまうのか‥( - 。 - ;などなど、

  • これまで感音難聴治療法開発は,癌や認知症と比べて,保健医療の分野で中心的な課題と位置づけられてはいなかった
  • これまでは,感音難聴創薬研究に十分な研究開発に資金が投じられていなかったという点も無視できない.特に,製薬業界の関心は低かった
  • 難聴は,世界保健機関の報告では人類の克服すべき健康上の課題の上位にランクされており、近年、認知症を加速する重要な因子としても注目され,難聴,特に感音難聴に対する社会的関心は高まっている.
  • 近年,感音難聴治療薬開発に関連する潮流は大きく変わりつつあり,感音難聴創薬研究は,産業的にも注目を集める領域になりつつある.

ということでした。疑問の答えがわかり、ガッテンしました。補聴器サイトに行き着くのは、治療薬、治療法が無いからですよね‥( ・ _ ・ ;

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⬇️論文から抜粋して行きます

耳科領域における再生医療最前線 感音難聴に対する再生医療開発の現況と今後の展開

難聴は,世界保健機関の報告では人類の克服すべき健康上の課題の上位にランクされており,近年,認知症を加速する重要な因子としても注目され,難聴,特に感音難聴に対する社会的関心は高まっている.現在,感音難聴に対する薬物療法は,極めて限られており,新規治療法の開発に対する期待が高まっている.この流れは,感音難聴に対する創薬研究にも認められ,アカデミア発のベンチャー企業の活発な活動や製薬業界の積極的な取り組みも始まっている.本稿では,急速に進展しつつある感音難聴治療薬開発の国内外の現況をまとめ,われわれが行っているインスリン様細胞増殖因子1を用いた急性感音難聴治療研究の進捗状況を概説する.また,内耳再生医療開発の観点から,世界的な感音難聴創薬研究, 特に臨床治験の現況について紹介し,今後の内耳有毛細胞再生による感音難聴治療に向けた研究の展開について考察する.

感音難聴治療に対する社会的関心の変化

われわれ耳鼻咽喉科医や実際に感音難聴に悩む患者さんら感音難聴治療の臨床の現場にいる人間にとっては, 新しい感音難聴治療法の開発は切実な問題といえる.一方,これまで感音難聴治療法開発は,癌や認知症と比べて,保健医療の分野で中心的な課題と位置づけられてはいなかった.われわれ耳鼻咽喉科医や聴覚研究者にも注目を集める研究成果を提示できていないという意味で, 責任の一端はあるかもしれない.これまでは,感音難聴創薬研究に十分な研究開発に資金が投じられていなかったという点も無視できない.特に,製薬業界の関心は低かったと感じられる.しかしながら,近年,感音難聴治療薬開発に関連する潮流は大きく変わりつつあり,感音難聴創薬研究は,産業的にも注目を集める領域になりつつある.
世界では,高齢化社会の進行に伴い,保健医療上の優先課題に変化がみられる.世界保健機関(WHO)は, 数年に1度 Global Burden of Disease というレポートを発表している.Burden of Disease は,疾病負荷と訳され,疾病により失われた生命や生活の質の総合計を示し,WHOや世界銀行など国際機関が保健政策の優先度を決める場合の指標としている.つまり,世界的な問題解決に向けた予算配分に大きな影響を与えるリポートといえる.疾病による死亡のみを指標とせず,障害により失われた健康的生活の程度を勘案している点が特徴的であり,致死的でない疾患の社会的影響を評価することができるとされている.障害損失年数(years lost due to disability)は,障害の程度や障害を有する期間が,どの程度余命の損失に相当するのかを定量化したものであり,感覚器疾患や精神疾患など致死的でない疾患の社会的影響を調べることに合目的とされている.2017年の報告1)では,加齢性およびその他要因による難聴(遺伝性難聴と伝音難聴以外による難聴)は,障害損失年数によ るランキングで,腰痛,片頭痛に次ぐ3位とされており, 感音難聴が解決すべき社会的な課題であることを物語っている.Global Burden of Disease における加齢および その他要因による難聴の障害損失年数のランクはこの20年間上昇傾向にあり,今後さらに感音難聴治療法や予防法の確立が世界的に求められることが予想される.製薬業界にとっても,感音難聴創薬研究は,無視できない,大きな市場ととらえられるようになりつつある.
2017年の Lancet に発表された認知症に関する論文で, 認知症の危険因子として最も影響のある因子が中年期 (45~65歳)における難聴の存在であることが報告された2).人々は,難聴に対して感音難聴創薬研究は,無視できない,大きな市場ととらえられるよ大きな恐れを抱いていないが,認知症に対しては生命の危機に匹敵する恐怖感を抱いているのか,この論文は,世界の人々の難聴に対する認識を大きく変えた.認知症になりたくなければ,難聴に真剣に取り組まなければならないという風潮が生まれ,難聴に対する治療的な取り組みに繋がっている.これら一連の社会的背景の変化に加え,感音難聴治療に関する近年の基礎的研究の進捗が,世界的な感音難聴治療 薬開発の潮流を生み出しているといえる.製薬業界は, この流れをビジネスチャンスととらえ,今後の開発ター ゲットの主要な項目に感音難聴を加える企業も現れている.

「人々は、難聴に対して大きな恐れを抱いていないが,認知症に対しては生命の危機に匹敵する恐怖感を抱いているのか,この論文は,世界の人々の難聴に対する認識を大きく変えた。」
ここはすごく印象的でした。皆、認知症はどんなものかある程度知っていますが、健聴な場合は、難聴の状態を想像するのが難しいので、仕方ないのかなと思います。ですが認知症側からでも、最終的に感音難聴のお薬開発に繋がるのであれば、認識が広がって良かったですよね。

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WHOのレポート「Global Burden of Disease(GBD、世界の疾病負担)」は、数年ごとに発表されるそうです。1990年にはじまり、近年では、2010年、2013年、2015年、2016年、2017年に発表されています。2020年は探してみたのですが、見つけられずで、今の所発表されて無いようです。2020年は、新型コロナウィルス(COVID-19)が猛威を奮っていて状況が変わっているので、発表出来ないのかもしれませんね。GBDってご存知でしたか❓こういった健康調査があることは、ニュースなどで何となく知っていましたが、読んでみると、想像をはるかに超えた、大規模で多方面から分析されている調査で、すごく驚きました❗️保健政策立案や保健介入における優先順位決定のなどの他、データは多岐にわたり利用されます。

⬇️2012年の日付けで見つけました。

世界の疾病負担研究(GBD 2010) ~世界の疾病構造の劇的な変化がはじめて明らかに~渋谷 健司(東京大学医学系研究科 国際保健政策学専攻分野 教授)⬇️

https://www.m.u-tokyo.ac.jp/news/admin/release_20121214.pdf

抜粋します。

ワシントン大学東京大学クイーンズランド大学、ハーバード大学ジョンズ・ホプキンス大学、インペリアル・カレッジ、世界保健機関(WHO)の7つの機関の共同研究として 2007 年から始まった「世界の疾病負担研究(Global Burden of Diseases, Injuries, and Risk Factors Study、GBD 2010)」では、過去最大規模の健康調査でこれまでにない量・種類のデータを収集、包括的で多面的な新手法で分析し、このほど研究成果をまとめました。

医療の進歩や開発の進展によって、食糧不足の解消と死亡数の減少が進み、世界人口の大幅な高齢化がおこっている一方、精神疾患・慢性疼痛・負傷 などによる負担や肥満・運動不足などの危険因子を抱えながら、多くの人が生きていることがわかった。世界の人口の大半は早死しなくなったものの、皮肉なことに病気を抱えながら長生きするようになり、1990年以来、健康の世界動向は大きく変化していることが明らかになった。

⬇️2017年のGlobal Burden of Disease(GBD、世界の疾病負担)の高齢化に伴う疾病負荷の増加より

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日常生活での負担の中で、老人性難聴とアルツハイマー病は、

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となり、どちらも順位が上がっています。増加率では、老人性難聴28.4%、アルツハイマー病は58.1%で、1位と2位です。

2017年版、GBD世界の疾病負担の、日常の1位は腰痛、2位脳卒中、3位アルツハイマー病となっています。

我が国の疾病負担に基づく医薬品、医療機器及び医療技術の開発等の資源配分の確立のための研究,東京大学大学院 国際保健政策学教室助教 野村周平より表を抜粋します⬇️

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000511705.pdf
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日本国内の、高齢化に伴う疾病負荷の研究で、男女別に20年後の2040年の予測が出ています。老人性難聴も、アルツハイマー病も順位は上がり、アルツハイマー病に至っては、男女共に1位です。

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難聴は認知症の最大の原因になる!?「難聴の影響」も認知症の危険因子に 日本耳鼻咽頭科学会⬇️

http://www.jibika.or.jp/owned/hwel/news/001/

2017年の Lancet (世界五大医学雑誌)に発表された認知症に関する論文で, 難聴は認知症の最も大きな危険因子である」という指摘がされました。(ただし先天性難聴や一側性難聴はこの限りではありません、という補足があります。)他の片耳(一側性)難聴はその限りではない、という論文も読みましたが、私の記憶する能力は確実に落ちていますので、影響はやっぱりでは無いと思っています。

GBDで、世界でも日本国内でも感音難聴とアルツハイマー病の順位が上がり、感音難聴創薬研究は,無視できない,世界の潮流であり、大きな市場と認識されました。

老人性難聴と突発性難聴は発症時は全く違いますが、同じ感音難聴なので、このような潮流に該当して、ありがたやですね‥。大きな市場で、世界の潮流となっていますので、感音難聴のお薬開発が、先細りになったりはしないと思われます。ただ絶望し続けるだけで無く、治療出来る日が来るかも❓と思えるのは気持ちが全然違いますよね( ;∀;)

長くなってしまいましたので次回に続きます‥。

 

 

 

 

 

【発症2年5ヶ月目】続・突発性難聴の治療 米Frequency社の感音難聴プログラム

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 FX-322の第2相試験(フェーズ2)の進み具合はどうなんでしょうか。

知ってどうするの❓シリーズですが‥。

米Frequency社のHP、2020年5月14日のプレスリリースで、2020年3月31日までの、事業の最新情報と財務結果、COVID-19の事業運営への影響、2020年第1四半期の決算、収益、研究開発費、一般管理費、純損失等についての報告、発表がありました。フェーズ2についても触れています。⬇️

Frequency Therapeutics Provides Business Updates and Reports First Quarter 2020 Financial Results - Frequency Therapeutics

 

「FX-322」でGoogle検索をしていましたら、米国の国立医学図書館のデータベースからの情報も見つけることができました‼️第2相試験(フェーズ2)について、こちらの方がさらに詳しく書いてありましたので、Frequency社のHPではなく、こちらから、抜粋して行きたいと思います。

日本にいながらアメリカの国立医学図書館のデータを見る事が出来るなんて、驚きましたが、素晴らしいことですね。

⬇️長文なので、Google翻訳による日本語訳全文は下の方にあります。興味のある方は目を通してみて下さい。

FX-322 in Adults With Stable Sensorineural Hearing Loss - Full Text View - ClinicalTrials.gov

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日本語訳はグーグル翻訳を利用しています。

安定した感音難聴の成人のFX-322

「安定した感音難聴の成人のFX-322」

という日本語訳でしたが「感音難聴で聴力が固定してしまった成人を対象にした「FX-322」の臨床試験」ということですよね。

このデータに関しての最初の投稿日は2019年10月9日、最終更新日は2020年4月10日となっています。
最近です(T - T)

このブログを書くにあたって、jstageで検索しても、30年ほど前の論文が平気で出てきて、目を疑ったことが多々ありましたゥォーィドユコト(´・ω・`)蝸牛は外科手術も出来ないし、それだけ、踏み込むことの出来ない領域だったんですよね。

 

私が治療をしていた5ヶ月間、そして諦めてからの2年間、情報収集していない間にも、再生医療の世界は思っていた以上のスピードで進んでいました‥。何十年も前のデータが平気で出て来るのですっかり諦めていましたが、ほんま嬉しくて泣けます。イヤイヤ治療が出来て、聴力を回復出来たら泣こうと思います(T - T)

今日は七夕ですね。私のブログ名「笹音」は、笹の葉が擦れ合うような小さな音も、聞き取れるようになりたいと、七夕に願って付けたので、この時期になると、その時の気持ちを思い出します。あまり願い事は叶わないイメージですが、この願いは叶って欲しいなぁ‥。

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話が逸れてしまいましたが、試験内容は、

安定した感音難聴の健康な男性と女性の成人における、プラセボと比較した鼓室内FX-322のフェーズ2aの単回反復投与探索的有効性試験

となり、疾患の状態は、騒音による難聴と突然の感音難聴の患者さんが対象です。私のような突発性難聴の患者が含まれています。

感音難聴(SNHL)は、難聴の全症例の約90%を占めます。 このフェーズ2aの研究では、安定した軽度から中等度の重度の感音難聴(過度の騒音曝露または突発性感音難聴のいずれかを伴う)の約96人の被験者において、FX-322の単一および反復鼓室内投与の探索的有効性と局所および全身安全性を、病歴が一貫して評価されます。

臨床試験の公式タイトルは

フェーズ2a、前向き、無作為化、二重盲検、プラセボ制御、単回投与および反復投与、多施設での、安定性感音難聴の成人における鼓室内注射により投与されたFX-322の探索的有効性試験

です。

この先も長文になるので、第2相試験の内容を抜粋します。

参加者96名(18歳から65歳)

実際の調査開始日:2019年10月4日
推定一次完成日:2020年9月30日
研究完了予定日:2020年9月30日

となっています。今年の夏の終わりに第2相試験の研究完了となるようです。何回も書きますが、現在進行形です!

方法は、連続4週間、週1回の鼓室内注射を受けます。

試験内容を見る時に、プラセボとヒドロゲルという言葉が出てきますが、プラセボは偽薬、ヒドロゲルはジェルと理解して良さそうです。

用語解説 ハイドロゲル | M-Review

日本語に当てはめた時に、ヒドロゲルはドイツ語の発音、ハイドロゲルは英語の発音だそうです。

プラセボ効果とは何ですか?|治験啓発パンフレット:治験の疑問に答えます|日本製薬工業協会

治験をする時に、プラセボ(偽薬)と言う、効き目がある成分が入っていない薬を服用しても、患者さん自身が、自分が飲んでいる薬は効き目があると思い込むことで、病気の症状が改善することがあります。これをプラセボ効果と呼んでいます。

治験ではこれを科学的に証明するために、場合によっては有効成分を含まないプラセボ(偽薬)を服用していただくことがあります。

鼓室内に投与されるのはジェル状の液体なのですね。

鼓室内に液体を投与されたあとに、めまいが起こることがあり、注射後は安静にしておく、と鼓室内ステロイド注射を調べていた時に、読んだことがあります。ジェル状だとマシなのでしょうか。その点には触れられていませんが。

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連続4週間、週1回の鼓室内注射を受けますが、4回の内訳は、プラセボ2回+FX-322を2回の人もいれば、FX-322を4回の人もいて、患者さんにはその内訳はわからないようになっています。

臨床試験、鼓室内投与の内訳です⬇️

実験的:FX-322単回投与、プラセボ3回投与
ヒドロゲル製剤の鼓室内注射4回
ドラッグ:FX-322
投与は、連続する4週間、週1回行われます。 患者は1回、2回または4回のFX-322の投与を受け、その後それぞれ3回、2回または0回のプラセボ投与を受けます。

薬物:プラセボ
投与は、連続する4週間、週1回行われます。 患者はプラセボを2回、3回、または4回投与され、その後2回、1回または0回のプラセボ投与が行われます。

実験的:FX-322 2用量、プラセボ2用量
ヒドロゲル製剤の鼓室内注射4回
ドラッグ:FX-322
投与は、連続する4週間、週1回行われます。 患者は1回、2回または4回のFX-322の投与を受け、その後それぞれ3回、2回または0回のプラセボ投与を受けます。

薬物:プラセボ
投与は、連続する4週間、週1回行われます。 患者はプラセボを2回、3回、または4回投与され、その後2回、1回または0回のプラセボ投与が行われます。

実験的:FX-322 4回投与
ヒドロゲル製剤の鼓室内注射4回
ドラッグ:FX-322
投与は、連続する4週間、週1回行われます。 患者は1回、2回または4回のFX-322の投与を受け、その後それぞれ3回、2回または0回のプラセボ投与を受けます。

プラセボコンパレータ:プラセボ4用量
ヒドロゲル製剤の鼓室内注射4回
薬物:プラセボ
投与は、連続する4週間、週1回行われます。 患者はプラセボを2回、3回、または4回投与され、その後2回、1回または0回のプラセボ投与が行われます。

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主な成果の測定

成果を測定するのに、多くの検査をされています。

  • 音声了解度
  • 音声明瞭度(宮崎大学病院で検査していただいた、私の場合は45%しか聞き取れなかったという、音と言葉の理解の明瞭さを測定する検査、だと思います)
  • 標準的な純音聴力検査
  • ピュアトーン聴力検査
  • 全身安全性
  • 局所安全性
  • 外耳道、鼓膜、中耳の異常を具体的に記録するために、顕微鏡耳鏡検査
  • 拡張高周波ピュアトーン聴力検査
  • 耳鳴りの評価
  • ハンディキャップ在庫の聴取

  • 聴覚スクリーニング目録

凄い検査の量です。実際どんな検査なのかわからないですが、これだけ調べたら、聴力の変化がこまやかにわかりそうですね。FX-322の臨床試験は、こんな風に進められているのですね。

主な成果の測定の詳細⬇️

音声了解度[期間:210日目までのスクリーニング]
Consonant-Nucleus-Consonant(CNC)単語リストで測定されたQuietテストでのWord Recognitionを使用した音声明瞭度の評価。

音声了解度[期間:210日目までのスクリーニング]
Consonant-Nucleus-Consonant(CNC)単語リストで測定されたWords-in-Noiseテストを使用した音声明瞭度

標準的な純音聴力検査[時間枠:スクリーニングから210日目]
標準的なピュアトーン聴力検査は、標準的な周波数(Hz)での聴覚に対する被験者のしきい値を決定するために測定されます

全身安全性:治療に関連する有害事象のある患者数[時間枠:210日目までのスクリーニング]
CTCAE v5.0によって評価された治療関連の有害事象の患者数

局所安全性:耳鏡検査でベースラインからの異常な変化のある患者数[時間枠:スクリーニングから210日目まで]
外耳道、鼓膜、中耳の異常を具体的に記録するために、顕微鏡耳鏡検査が含まれます。

局所安全性:ティンパノメトリーのベースラインからの異常な変化のある患者数[時間枠:スクリーニングから210日目]
鼓膜測定は、外耳道内の気圧を変化させることにより、鼓膜の完全性をテストします。 中耳コンプライアンス(mL)、ピーク圧力(daPa)、および外耳道容積(mL)が記録されます。

二次的成果の測定:
拡張高周波ピュアトーン聴力検査[時間枠:スクリーニングから210日目]
ピュアトーン聴力検査を測定して、拡張高域周波数(Hz)での被験者の聴覚閾値を決定します

耳鳴りの評価[期間:210日目までのスクリーニング]
耳鳴り機能指数(TFI)で測定され、25の自己申告された回答に基づいて重症度カテゴリーを定義する0〜100の範囲のスケール。

ハンディキャップ在庫の聴取[時間枠:スクリーニングから210日目]
成人向け聴覚ハンディキャップインベントリ(HHIA)は、2つのサブスケール(感情的および社会的/状況的)で構成される25項目の自己評価スケールです。 被験者は、スケール上の各項目について次の回答のいずれかを自己報告します:はい、時々、いいえ。

聴覚スクリーニング目録[時間枠:スクリーニングから210日目]
聴覚スクリーニング目録(HSI)は、聴覚障害を評価するための12項目の自己報告目録です。 件名は、1から8までの各質問について、次の回答のいずれかを自己報告します:なし、まれ、時々、頻繁に、常に、9から12までの各質問について:良い、平均、やや低い、悪い、非常に悪い 。 HSIは、研究中の主観的な変化を評価するように設計されています。

知ってどうするのシリーズでしたが‥。

進み具合がわかり自分としては良かったです。

すごく長くなりましたが、こんな所まで読み進んで下さった方いらっしゃるのでしょうか( ^ ^ ;;いらっしゃったら読んで下さってありがとうございます。

フェーズ2の研究完了予定日は2020年9月30日となっていますが、新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で延びるかもしれませんね‥。続報を待ちたいと思います。

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以下「安定した感音難聴の成人のFX-322」の日本語訳です⬇️(そのままコピペしていますので、??という点もあります。ご容赦下さい。)

安定した感音難聴の成人のFX-322

FX-322 in Adults With Stable Sensorineural Hearing Loss - Full Text View - ClinicalTrials.gov

安定した感音難聴の成人のFX-322

この研究の安全性と科学的妥当性は、研究のスポンサーと研究者の責任です。 研究をリストしても、それが米国連邦政府によって評価されたという意味ではありません。 参加する前に、臨床研究のリスクと潜在的な利点を理解し、医療提供者に相談してください。 詳細については、免責事項をお読みください。
ClinicalTrials.gov識別子:NCT04120116
採用状況:採用
最初の投稿:2019年10月9日
最終更新日:2020年4月10日
連絡先と場所を見る
スポンサー:
周波数療法
(責任者)が提供する情報:
周波数療法

研究詳細表形式の結果投稿なし結果免責事項研究記録の読み方
研究の説明
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簡単な要約:
これは、安定した感音難聴の健康な男性と女性の成人における、プラセボと比較した鼓室内FX-322のフェーズ2aの単回反復投与探索的有効性試験です。

状態または疾患の介入/治療段階
感音難聴
騒音による難聴
突然の感音難聴
ドラッグ:FX-322
薬物:プラセボ
フェーズ2

詳細な説明:
感音難聴(SNHL)は、難聴の全症例の約90%を占めます。 このフェーズ2aの研究では、安定した軽度から中等度の重度の感音難聴の約96人の被験者において、FX-322の単一および反復鼓室内投与の探索的有効性と局所および全身安全性を、病歴が一貫して評価されます 過度の騒音曝露または突発性突発性感音難聴のいずれかを伴う。
研究デザイン
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調査の種類:
介入(臨床試験
推定登録:
参加者96名
割り当て:
ランダム化
介入モデル:
並列割り当て
マスキング:
Quadruple(参加者、医療提供者、治験責任医師、結果評価者)
主な目的:
処理
公式タイトル:
フェーズ2a、前向き、無作為化、二重盲検、プラセボ制御、単回投与および反復投与、多施設での、安定性感音難聴の成人における鼓室内注射により投与されたFX-322の探索的有効性試験
実際の調査開始日:
2019年10月4日
推定一次完成日:
2020年9月30日
研究完了予定日:
2020年9月30日
国立医学図書館が提供するリソースリンク
Genetics Home Reference関連トピック:非症候性難聴
MedlinePlus関連トピック:聴覚障害と難聴
遺伝性および希少疾患情報センターのリソース:突然の感音難聴
米国FDAリソース

武器と介入
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腕の介入/治療
実験的:FX-322単回投与、プラセボ3回投与
ヒドロゲル製剤の鼓室内注射4回
ドラッグ:FX-322
投与は、連続する4週間、週1回行われます。 患者は1回、2回または4回のFX-322の投与を受け、その後それぞれ3回、2回または0回のプラセボ投与を受けます。

薬物:プラセボ
投与は、連続する4週間、週1回行われます。 患者はプラセボを2回、3回、または4回投与され、その後2回、1回または0回のプラセボ投与が行われます。

実験的:FX-322 2用量、プラセボ2用量
ヒドロゲル製剤の鼓室内注射4回
ドラッグ:FX-322
投与は、連続する4週間、週1回行われます。 患者は1回、2回または4回のFX-322の投与を受け、その後それぞれ3回、2回または0回のプラセボ投与を受けます。

薬物:プラセボ
投与は、連続する4週間、週1回行われます。 患者はプラセボを2回、3回、または4回投与され、その後2回、1回または0回のプラセボ投与が行われます。

実験的:FX-322 4回投与
ヒドロゲル製剤の鼓室内注射4回
ドラッグ:FX-322
投与は、連続する4週間、週1回行われます。 患者は1回、2回または4回のFX-322の投与を受け、その後それぞれ3回、2回または0回のプラセボ投与を受けます。

プラセボコンパレータ:プラセボ4用量
ヒドロゲル製剤の鼓室内注射4回
薬物:プラセボ
投与は、連続する4週間、週1回行われます。 患者はプラセボを2回、3回、または4回投与され、その後2回、1回または0回のプラセボ投与が行われます。

 

成果の測定
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主な成果の測定:
音声了解度[期間:210日目までのスクリーニング]
Consonant-Nucleus-Consonant(CNC)単語リストで測定されたQuietテストでのWord Recognitionを使用した音声明瞭度の評価。

音声了解度[期間:210日目までのスクリーニング]
Consonant-Nucleus-Consonant(CNC)単語リストで測定されたWords-in-Noiseテストを使用した音声明瞭度

標準的な純音聴力検査[時間枠:スクリーニングから210日目]
標準的なピュアトーン聴力検査は、標準的な周波数(Hz)での聴覚に対する被験者のしきい値を決定するために測定されます

全身安全性:治療に関連する有害事象のある患者数[時間枠:210日目までのスクリーニング]
CTCAE v5.0によって評価された治療関連の有害事象の患者数

局所安全性:耳鏡検査でベースラインからの異常な変化のある患者数[時間枠:スクリーニングから210日目まで]
外耳道、鼓膜、中耳の異常を具体的に記録するために、顕微鏡耳鏡検査が含まれます。

局所安全性:ティンパノメトリーのベースラインからの異常な変化のある患者数[時間枠:スクリーニングから210日目]
鼓膜測定は、外耳道内の気圧を変化させることにより、鼓膜の完全性をテストします。 中耳コンプライアンス(mL)、ピーク圧力(daPa)、および外耳道容積(mL)が記録されます。


二次的成果の測定:
拡張高周波ピュアトーン聴力検査[時間枠:スクリーニングから210日目]
ピュアトーン聴力検査を測定して、拡張高域周波数(Hz)での被験者の聴覚閾値を決定します

耳鳴りの評価[期間:210日目までのスクリーニング]
耳鳴り機能指数(TFI)で測定され、25の自己申告された回答に基づいて重症度カテゴリーを定義する0〜100の範囲のスケール。

ハンディキャップ在庫の聴取[時間枠:スクリーニングから210日目]
成人向け聴覚ハンディキャップインベントリ(HHIA)は、2つのサブスケール(感情的および社会的/状況的)で構成される25項目の自己評価スケールです。 被験者は、スケール上の各項目について次の回答のいずれかを自己報告します:はい、時々、いいえ。

聴覚スクリーニング目録[時間枠:スクリーニングから210日目]
聴覚スクリーニング目録(HSI)は、聴覚障害を評価するための12項目の自己報告目録です。 件名は、1から8までの各質問について、次の回答のいずれかを自己報告します:なし、まれ、時々、頻繁に、常に、9から12までの各質問について:良い、平均、やや低い、悪い、非常に悪い 。 HSIは、研究中の主観的な変化を評価するように設計されています。


適格基準
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国立医学図書館からの情報
研究への参加を選択することは重要な個人的な決定です。 研究への参加を決定することについて、医師、家族、または友人と話し合ってください。 この研究の詳細については、あなたまたはあなたの医師が以下に提供されている連絡先を使用して研究研究スタッフに連絡する場合があります。 一般的な情報については、臨床試験について学ぶ。


調査対象年齢:
18歳から65歳(成人、高齢者)
研究に適格な性別:
すべて
健康なボランティアを受け入れます:
番号
基準
包含基準:
18〜65歳の成人。
スクリーニング受診の6か月以上前の標準的な聴力測定による安定した感音難聴の確立された診断(前のオージオグラムからスクリーニングまでの、単一周波数で10 dBを超える、または2つの隣接周波数で5 dBを超える気導の変化なし 研究耳の聴力図)。
騒音曝露または突然の感音性難聴によって引き起こされている難聴と一致する文書化された病歴。
注入される耳の26〜70 dB以内のピュアトーン聴力検査(PTA)。
女性の被験者は、出産可能性がないか、研究参加中に効果的な避妊の2つの方法(ホルモン避妊または子宮内避妊器具とコンドームなど)を利用するか、禁欲を維持する必要があります。 男性の被験者は、研究の過程で殺精子剤を含むコンドームを使用するか、禁欲を維持する必要があります。 研究期間中、被験者は精子卵子を提供してはいけません。
除外基準:
FX-322臨床試験への以前の参加。
現在、バルプロ酸バルプロ酸ナトリウム、またはジバルプロックスナトリウムからなる任意の薬。
鼓室内薬の送達および安全性評価を妨げるか、または研究耳への注射後の鼓膜治癒に影響を与えると合理的に疑われる鼓膜または他の鼓膜障害の穿孔。 これには、現在の鼓膜瘻管が含まれます。
スクリーニング訪問時または以前のオージオグラムでの調査耳の単一の周波数で15 dBを超える、または2つ以上の隣接するオクターブ周波数で10 dBを超える伝導性難聴(調査官が真の伝導性聴覚がないと感じた場合) 損失、メディカルモンティオールに相談する必要があります)。
注射される耳の成人における活動性慢性中耳疾患または主要な中耳手術の病歴。
対象は、スクリーニング来院後6ヶ月以内にどちらかの耳に鼓室内注射を受けました。
治験責任医師の裁量による臨床的に重要な前庭症状の既往。
臨床的に重要な全身性自己免疫疾患の病歴。
頭頸部放射線治療または被曝の既往。
プラチナベースの化学療法治療の歴史。
治験薬注射前の28日以内に別の治験薬への暴露。
研究の実施を妨害する可能性のある、またはその治療が妨害する可能性のある、または詳細な医療の後に調査官の意見で被験者に許容できないリスクをもたらす可能性のある活動性または慢性の疾患または状態の証拠 病歴、身体診察、バイタルサイン(収縮期血圧拡張期血圧、脈拍数、体温)。
スクリーニング訪問から2年以内の薬物乱用の履歴。
スクリーニング時の乱用薬物の陽性検査。
陽性の尿妊娠検査または授乳。
治験責任医師の観点から、治療コンプライアンス、研究実施、または結果の解釈を妨げる可能性のある既知の要因、状態、または疾患(たとえば、以前の大量アミノグリコシド治療)。

 

 

 

【発症2年5ヶ月目】突発性難聴の治療 米Frequency社の感音難聴プログラム

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 アステラス製薬くすり相談センターに電話をしてみて「FX-322」について、期待していた程には情報が得られませんでした。

続報を待っていたら良いのですが‥‥
ほんで知ってどうすんの、と思うのですが!!

ほんの少しのことでも知りたいし‥‥今は色々便利になっていますので、そうや!直接見に行けばいいやんと思いつき、米Frequency社のサイトに見に行ってみることにしました。

 

ありました^ - ^

Frequency社のサイトです⬇️

Home – Frequency Therapeutics 

 

 現在米Frequency社では、新型コロナウィルス(COVID-19)が原因の、臨床試験、事業運営への影響が出ているようです。世界的にも米国は、発症者数、死者数共に多いので、影響は計り知れないですね。

広いアメリカ、ニュースを観ていると、ロックダウン命令下にある州、自宅待機の勧告に留まっている州など、州により対応が違いましたね。

Frequency本社のあるマサチューセッツ州では、バイオテクノロジー企業は不可欠であると見なされ、そのような命令からは、免除されているそうです。ですが、Frequency社の他の州の拠点では、研究活動が停止してしまい、主要な研究はマサチューセッツ州の本社に移行されているそうです。

新型コロナウィルス(COVID-19)の大流行下で、臨床施設が影響を受け、患者の登録が遅れたり、一時的に研究が停止したり、現在臨床試験に参加している患者には、引き続き協力を得られるのか、研究に影響を与える可能性があるだろう、と予測されていましたが、主な研究者からは、現在研究に登録されている患者は、登録されたままであり、サイトは引き続き、治験実施計画に従うことができる、と報告しています。

私達の日常生活でも、一時的に感染拡大が沈静化しても,特効薬やワクチンが出来ない限り,油断することはできませんし、新型コロナウィルス(COVID-19)との“戦い”は,長期戦になりそうですよね。

私も聞こえるようになるのなら何でもやりたい、と思いましたが、新型コロナウィルス(COVID-19)感染の脅威下で、しかも米国の状況では、臨床試験に参加していても、躊躇してやめたいと思ったかもしれません。

FX-322の臨床試験に協力されている患者さんは、引き続き参加されています。研究者の方々と臨床試験に参加されている方々には、感謝のエールを送りたいです。

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※日本語訳はグーグル翻訳を利用しています。(ぶつ切り的な翻訳の箇所も、私が編集して、解釈が変わってもいけませんので、そのまま掲載しています。ご容赦下さい。)

Frequency社について

PCAアプローチ⬇️

PCA Approach – Frequency Therapeutics

一部抜粋しました⬇️

前駆細胞を活性化するように設計された新しいクラスの治療法を開拓する
前駆細胞は幹細胞に似ていますが、特定の細胞タイプを作成するようにプログラムされています。 これらの細胞は活動的なままであり、いくつかの臓器や組織では再生しているが、他の臓器や組織では休眠している。
Frequencyは、マサチューセッツ工科大学のRobert S. Langer教授とハーバード大学医学部のJeffrey Karpによる研究に基づいて2014年に設立されました。 彼らの研究は、体の再生能力を活性化する方法に焦点を当て、腸内の継続的に活性化される前駆細胞が数日ごとにヒトの腸を再生するという洞察に基づいています。

この生物学的プロセスを研究して、彼らは新しい機能的な組織と細胞の成長を引き起こすシグナルを特定しました。 Langer教授とKarp教授は、類似の前駆細胞が存在していたが、耳内の蝸牛などの他の器官では不活性であることを認識し、小分子を使用してこれらの自然信号を適応させ、一時的に前駆細胞を活性化して局所的な聴覚応答を作成する方法を発見しました。

⬇️Frequency社HPのCGからです

https://vimeo.com/362277353

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私たちのアプローチの利点

今日、Frequencyは、体内にすでに存在する前駆細胞を活性化して健康な機能組織と臓器を作成するように設計された、新しいクラスの小分子治療法を開拓しています。

私たちの小分子の組み合わせは、前駆細胞が一時的に活性状態に入るように誘導し、それ自体を置き換えて、目的の細胞型を再生するように設計されています。

私たちのPCAアプローチは、細胞および遺伝子治療によって提示される多くの課題を回避し、再生医療の進化における変革のステップを表し、体内の組織標的部位にすでにある前駆細胞を一時的に再活性化する小分子治療薬を使用することによって複雑さを軽減すると考えています そして、特定の細胞型を作るために事前にプログラムされています。

適切な場所での前駆細胞の活性化

細胞を臓器内の適切な場所に送達および統合するという主要な課題を回避
標的組織の目的の場所で、身体自身の前駆細胞を活性化します
製造のしやすさ

エクスビボで生細胞を除去して成長させる必要性を排除
標準的な低分子製造方法を使用して処理を生成します
永久的な遺伝的変化を回避

遺伝子を変更する必要はありません
天然の遺伝子を一時的に活性化するように設計された小分子
私たちの治療法に対する免疫反応性を獲得するリスクを回避する

Frequency社のホームページを見てみると、感音難聴のプログラムや、多発性硬化症のプログラムが紹介されています。

Frequency社の感音難聴プログラム

感音難聴プログラム⬇️

Hearing Program – Frequency Therapeutics

抜粋します⬇️

感音難聴プログラム

感音難聴(SNHL)は、最も一般的な難聴の形態で、内耳の有毛細胞の損傷や、音波を内耳から脳に変換する神経経路の問題が原因です。 これらの有毛細胞は、慢性的な騒音への曝露、老化、特定のウイルス感染、または耳に有毒な薬物への曝露によって失われる可能性があります。

人間の耳は、失われたり損傷した有毛細胞を自然に回復することはないため、難聴は永続的な状態になります。 今日、感音難聴(SNHL)に対する※FDA承認の治療オプションはありません。

FDA-アメリカ食品医薬品局アメリカ合衆国保健福祉省配下の政府機関。連邦食品・医薬品・化粧品法を根拠とし、医療品規制、食の安全を責務とする←Wikipediaより

FX-322は、蝸牛にすでに存在する前駆細胞の活性化を通じて有毛細胞を再生することにより、感音難聴(SNHL)の根本的な原因を治療するように設計されています。
フェーズ1/2の研究で、FX-322は、音と言葉の理解の明瞭さを含む、難聴の主要な測定において統計的に有意で臨床的に意味のある改善を示しました。 さらに、FX-322は忍容性が良好であり、深刻な悪影響はありませんでした。

※フェーズ2(第2相試験)

※忍容性‥医薬品には、多かれ少なかれ、有害作用(副作用)がつきものであるという前提にたって使われる用語で、薬物の服用によって、有害作用(副作用)が発生したとしても被験者が十分耐えられる程度であれば、「忍容性が高い(良い)薬物」となり、逆に耐えられない程のひどい有害作用が発生する場合は、「忍容性が低い薬物」となる。

FX-322は、標準的な社内手順を使用して、耳、鼻、喉の専門家によって局所的に投与されます。

耳鼻咽喉科の医師により、鼓室内注射でFX-322を中耳腔に投与するのですね。米国の突発性難聴治療ガイドラインで、唯一推奨されている治療法は、鼓室内投与だけになります。

 

感音難聴プログラムの中にCGで、有毛細胞が破損したあと再生している様子を紹介しています⬇️

https://vimeo.com/362824745

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⬆️内耳、蝸牛の位置はあの辺りなんですね。蝸牛は本当に小さいですね( ´ Д ` )整然と並ぶ有毛細胞‥

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⬆️有毛細胞が破損するシーンはCGながら、観ていて切なかったです。FX-322の薬剤が中耳腔に浸透して行きます。

f:id:sasa-oto:20200701140353j:image

参考です⬆️

【発症18日目】鼓室内ステロイド注射って‥? - 突発性難聴治療記 戦う?お耳さま、私の場合

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⬆️蝸牛内に薬剤が浸透して行き、再生して行く有毛細胞

( ̄◇ ̄;)ゎーーーーー

世界保健機関(WHO)の推定によると、世界中で約8億人の成人が難聴を抱えており、今日では10億人以上の若者が難聴のリスクを抱えていると報告されています。 米国国立衛生研究所によると、難聴の人の約90%が感音難聴の影響を受けています。 現代社会では騒音への曝露を避けることは困難であり、私たちの推定に基づくと、診断された数と診断されていない数に基づいて、米国だけで5900万人がSNHLになる可能性があると考えています。
感音難聴(SNHL)に苦しんでいる個人には、さらに直接的および間接的な影響もあります。 聴覚障害は、社会的相互作用に参加する個人の能力に大きな影響を与える可能性があり、孤独感、孤立感、欲求不満につながる可能性があります。 未治療の難聴は、認知症うつ病とも関連しています。

騒音性難聴、老人性難聴、外傷性音響難聴や、私のような突発性難聴患者でも、発症して2年5ヶ月経っていても、感音難聴で、有毛細胞が原因であれば、治療出来るようですね。

Frequency社の感音難聴プログラムの説明や、Frequency社の今後の事業展望、財務状況の報告の中で、世界の感音難聴人口の増減と、米国の感音難聴人口についても触れています。

米国は、イラク戦争アフガニスタン紛争から帰って来た軍人の12%が、重度の難聴といわれ、社会問題となりました。将来の難聴人口の増加に備えるだけでなく、過去に起こった事例も含めて、国として難聴の治療と予防は急がねばならない課題となり、それから研究も盛んに進められた背景があります。

 

f:id:sasa-oto:20200629140007j:image

休眠している前駆細胞を活性化

最初の「PCAアプローチ」で、前駆細胞は、体の部位により、再生していたり、臓器や組織によっては休眠しているという説明がありましたね。数日で再生される腸の細胞とは違い、内耳の有毛細胞の前駆細胞は休眠している部位に入るんですね。

有毛細胞も壊れたら再生するように、ヒトも進化すればいいのにと、そんなことを考えてしまいます。

現代人には必要なくて、しっぽや耳を動かす筋肉は退化しましたものね‥‥進化してないのでボヤいても仕方ないですが‥‥でも今はFX-322のニュースが聞けたので、気持ちはほんの少し上がりました⤴️よね❓

 

フェーズ2(第2相試験)では、音と言葉の理解の明瞭さを含む、難聴の主要な測定において統計的に有意で臨床的に意味のある改善を示し、忍容性が良好であり、深刻な悪影響はありません。という報告でした。

このまま無事に第3相試験に進んで欲しいですね。

 

またまた長くなってしまいましたので次回に続きます‥。

 

 

 

 

【発症2年4ヶ月目】続・突発性難聴(感音難聴)と有毛細胞と治療薬

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 前回、すごーく長くなってしまったので、今回と分けています。続きになります。

FX-322のことをもう少し調べてみます。

アステラス製薬は、聞いたことはありますが、どんな会社なのでしょう。
アステラスってどんな会社 | アステラス製薬

主要製品紹介 | アステラス製薬

ニュース | アステラス製薬

2005年に、山之内製薬藤沢薬品工業が合併して誕生した、日本の会社でした。プレスリリースにも、本社東京、となっていましたね。

社名の由来は「星」を表すラテン語「stella」、ギリシャ語「aster」、英語「stellar」などからの造語で、「先進の星」「大志の星」を表現し、また「明日を照らす」という意味を掛けているそうです←Wikipediaより

 

FX-322について、アステラス製薬に電話で質問をしてみました

 プレスリリースの情報に加えて、もう少し知りたいこともあったので、アステラス製薬の、お客様くすり相談センターに電話をして、思い付いた質問をしてみました。
質問内容は、私が浮き足立っていましたので、時期尚早なものもあります^  ^;

 

  1. 投与方法は?入院は必要ですか?
  2. 米国では現在(2020年6月時点)第2相試験中で、日本でも同じ試験をしているのですか?
  3. 第2相、第3相の期間はあとどれくらいですか?
  4. 厚生労働省のお薬の承認まで、どれ位の期間がかかりますか?
  5. どこで治療が受けられますか?大学病院?総合病院?個人病院でも?
  6. 治療は健康保険適用ですか?
 

以上のような内容です。残念ながら開示出来る情報はまだ少ないそうで、数点だけお答えいただきました⬇️

 

  • 日本でも、米国と同じように試験をしているかは開示できませんが、厚生労働省への申請に、一般的なお話として、米国のデータを使用する場合も考えられます。
  • 投与方法は開示されていませんが、投与方法まで含めての承認になります。(プレスリリースでは、鼓室内投与となっていますね。)
  • 現保険制度では、承認される時に薬価が決まり、まだ保険適用になるかは不明です。

 

とのことでした。

思った以上にお答えはいただけませんでした。情報が少ないですね。もっと知りたかったですね‥。

日本国内で第2相試験がされているのか知りたかったので、アステラス製薬のHPで公開されている臨床試験情報も見に行ってみたのですが、FX-322については見つけられませんでした。残念‥。

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電話ではお答えいただけませんでしたが、プレスリリースには掲載されている「鼓室内投与」って、私の場合、探しに探したけれど、治療されている病院がほとんど見つからなかった治療法です。承認されれば全国の病院で、感音難聴プログラムが導入されるのでしょうか❓

私が入院した病院の先生のお話ですと、鼓膜に注射針で穴を開けることになるし、鼓膜が閉じない副作用もあるし、ステロイドを注入しても効果が無いとか、治療成績が良くないから、そんなリスクを冒してしなくても良いと思う、この病院の方針ではありませんというお話でした。

必死な患者には酷なお話でしたが‥。

【発症18日目】鼓室内ステロイド注射って‥? - 突発性難聴治療記 戦う?お耳さま、私の場合

 

突発性難聴で鼓室内ステロイド注射をする場合は、鼓室内に炎症が起こっているのを抑える目的であって、炎症が原因でなければ、効果は無いことになりますよね。

でも、注入する薬剤が、有毛細胞を再生させるお薬「FX-322」となると、全く治療内容が異なって来ます。治療プログラムを導入する病院は増えるのでしょうか❓病院探しでもう苦労はしたくないですよね。

しかし、「FX-322」の米国を除く全世界での開発・商業化の独占的ライセンス契約を締結した、ということなので、実用に向けて現実味をおびて来たということなのでしょうか。

米国で認可されていても、日本では未認可、未発売の薬もたくさんあるかと思います。

FX-322については、米国を除く全世界での開発・商業化の独占的ライセンス契約を締結した、ということで、米国の商業化のライセンスが無く、厚生労働省の審査に時間がかかるのなら、米国先行発売とかになりそうな気もします。米国に遅れることなく、同時発売として貰いたいですね。

日本での認可が随分と遅れたとして、治療してもらいたくて米国に行ったとしても、当然ですが、日本の健康保険は使えませんし、米国では例えば何百万円というような莫大な治療費となってしまい、あまり現実的な話ではありません。

 

もう諦めていたのですから、ここは待つしかありませんね。でも待つと言う選択肢が出来ましたね。

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現在お薬の開発は、第2相試験の段階だそうですが、第2相試験とは何なのでしょう?

新型コロナウイルス(COVID-19)のお薬が特例の、4日間?5日間?でしたか、異例の早さで承認されたと国内ニュースでありましたが、通常は承認されるまでには数年かかるそうですね。

お薬が承認されるまでの仕組みはどうなっているのでしょうか。

 

くすりができるまで

治験ってなに❓治験新聞2016年8月号⬇️

http://www.ims-inc.co.jp/smo/paper/doc/1608.pdf

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治験は、通常3つのステップ(相)を踏んで進められます。上の図に示した通り第1相試験、第2相試験、 第3相試験と段階を踏んで行われ、通常の治療を目的とした診療に加えて、有効性や安全性を調べるという研究的な側面があります。
3つのステップを終了したところで、薬を開発している製薬企業が、それらのデータを全てまとめて厚生労働省に薬として認めてもらうよう申請します。
厚生労働省の厳正な審査をパスし、承認されることによって初めて「くすりの候補」が「くすり」となるのです。
治験の3つのステップ 一般の方へ | 群馬大学医学部附属病院 臨床試験部

 

現在「FX-322」は第2相試験中なので、少数の患者さんで試験中という段階なのですね。

 

アステラス製薬の、お客様くすり相談センターの方にも、何かあれば開発が途中で中止になる可能性もありますよ、と言われましたが、重篤な副作用など出ず、順調に進むことを祈ります。

 

続きます。

 

 

 

 

【発症2年4ヶ月目】突発性難聴(感音難聴)と有毛細胞と治療薬

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 映画や海外ドラマで「良いニュース、悪いニュース、どっちから聞きたい?」と言うセリフをよく耳にしますが、突発性難聴を発症してから耳にするニュースは、

「治療法は無い」

「お薬もない」

といった悪いニュースばかりでした。

突発性難聴を発症し、治療法を探してさまよう中、突きつけられる厳しい現実に、打ちのめされていましたよね。そんな中、ブログを始めてから初めての

「良いニュース!」です。

「FX-322」という感音難聴のお薬の開発が進んでいるそうです。 

 

えーーーーーーーーーーーーーっ!!!

ヽ(;▽;)ノいつの間に

スゴイスゴイスゴイ

米国の国立衛生研究所(NIH)の推計では、難聴の約90%は感音難聴に起因するものとしています。

難聴には大きく、外耳から内耳に音が伝わらなくなる伝音難聴と、内耳で音から変換された電気信号が脳にうまく伝わらなくなる感音難聴の2種類があり、突発性難聴は感音難聴になります。

突発性難聴とは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル

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FX-322とはどんなお薬なのでしょうか?

先日コメント下さったみいさんの情報から、調べてみました。アステラス製薬のプレスリリースからです。

2019年07月17日の発表のものです。一部抜粋します⬇️

ニュース | アステラス製薬

アステラス製薬とFrequency社 再生のアプローチによる難聴を対象としたプログラムに関する 米国を除く全世界における独占的ライセンス契約締結
アステラス製薬株式会社(本社:東京、以下「アステラス製薬」)は、Frequency Therapeutics, Inc.(本社:米国マサチューセッツ州、以下「Frequency社」)と、Frequency社が有する感音難聴を対象としたプログラムであるFX-322の開発および商業化に関し、米国を除く全世界における独占的ライセンス契約を締結しました。
 FX-322については、米国においてFrequency社による臨床第I/II相試験が終了しています。FX-322の単回鼓室内投与において重篤な有害事象はみられず、良好な忍容性が確認されました。また、複数の患者において聴覚機能の改善がみられました。Frequency社は、2019年第4四半期に前期第II相試験を開始する予定です。
 FX-322は低分子化合物を組み合わせた新薬候補物質で、内耳に存在する前駆細胞を有毛細胞へ分化させることにより、聴力の回復を促すことが期待されます。感音難聴は内耳の有毛細胞の損傷や欠落が主な原因で発症します。有毛細胞は一度障害を受けると自発的に再生することはできません。しかし、静止状態にある内耳の前駆細胞は有毛細胞に増殖・分化できる事がわかっています。

 

(*´Д`*)

 

そうなのかい❓本当なのかい❓喜んでいいのかい❓

「日本の夜明けは近いぜよ!!」

この場合世界の夜明けですね。

「時代の夜明けぜよ!!」

最近、録画していたJINを観たばかりだったので、つい‥。

こんなに諦めてばかりの日々だったのに、

(´;Д;`)涙が出そう。

アステラス製薬代表取締役副社長 経営戦略担当である岡村直樹は、「FX-322は再生の仕組みに注目したプログラムであり、本提携は、最先端の科学、技術を積極的に取り込み、患者さんの価値に変えていくというアステラス製薬の戦略に基づく取り組みです。私たちは今後、世界中の難聴患者さんのアンメットメディカルニーズに応える新たな治療法となり得るFX-322の開発を進めてまいります」と述べています。

喜んでいいのかもしれません。

「最先端の科学、技術」

から生み出される

「新たな治療法」

なのですね( T - T )ダバーッ

今まで治療法が無かったのですから。

 世界保健機関(WHO)によると、全世界で8億人以上の成人が、難聴であると推計されています。そして11億人もの世界の若者たち(12~35歳)が、携帯型音楽プレーヤーやスマートフォンなどによる、音響性難聴のリスクにさらされているとして、警鐘を鳴らしています。

現在、感音難聴に対して承認されている標準治療はありませんので「FX-322」が実用化されれば、減ることはない難聴者にとっての希望になりますね。

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しかし、

前駆細胞を有毛細胞へ分化???

って‥‥‥( - 。 -;前駆細胞って何なのでしょう❓

調べてみましょう。

前駆細胞とはWeblio国語辞典より

幹細胞から体細胞や生殖細胞への分化において、その中途段階にある細胞のこと。前駆細胞は、複数系統の細胞に分化可能な幹細胞よりも分化能力が限られており、特定の種類の細胞に分化することが既に決定づけられている。
幹細胞→前駆細胞→特定の種類の細胞に分化

となるようです。一般人の理解として、下図は参考になりそうだったのでお借りしました⬇️

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一般向け記事8 | 河本宏研究室 京都大学再生医科学研究所

「幹細胞」からいろいろな細胞ができてくるときに、初めのうちにつくられる細胞を前駆細胞といいます。また、細胞の性質が変わることを「分化」といいます。
 

‥‥有毛細胞に分化することが、既に決定づけられている前駆細胞を、有毛細胞に再生させるお薬ということなのですね。

 

失われたり損傷した有毛細胞は自然に回復することはなく、難聴は永続的な状態になるということ前提の、どうしても悲観しがちな日々なので、感音難聴治療が歩みを速めてくれて、呆然とするしかなかった状況が変わるかもしれないですね。

 

情報収集していない間に、こんなお薬の開発が進んでいたとは(´;Д;`)パチパチ

情報収集は怠るとダメですね汗

 

感音難聴と有毛細胞(おさらい)

感音難聴は、最も一般的な難聴の形態であり、内耳の有毛細胞への損傷、または音波を内耳から脳に変換する神経経路の問題から生じます。 これらの有毛細胞は、慢性的な騒音への曝露、老化、特定のウイルス感染、または耳に有毒な薬物への曝露によって失われる可能性があります。

人間の耳は、失われたり損傷した有毛細胞を自然に回復することはないため、難聴は永続的な状態になります。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasj/73/10/73_662/_pdf/-char/ja三列に並ぶ外有毛細胞の役割とその分子構造* 村越道生(鹿児島大学大学院理工学研究科)

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哺乳類の内耳には,内有毛細胞と外有毛細胞と呼ばれる二種類の感覚細胞が存在する。内有毛細胞はおよそ4,000個存在し,一列に整列している。一方で外有毛細胞は規則正しく三列に並んでいるのが特徴であり, そのためその数は12,000個におよぶ (図–2)⬆️

何万個にも及ぶ有毛細胞ですが、この⬆️有毛細胞が少しでも再生して、今よりも聴力を回復することが出来たなら、夢のようですね。色々と諦めていたことにも、またトライ出来るかもしれません。

(´ ・ ω ・ `)治療出来たらいいな‥。

次回に続きます。

 

 

 

 

【発症2年1ヶ月目】突発性難聴と日常①温活・ストレッチ・マッサージ

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 突発性難聴を発症して2年が経ちました。

治療を諦めて、仕事に復帰してからは時間が早く感じます。

もう2年も経っちゃったんだなぁ‥。

とりあえず今、無事に働き続けられていて良かったです。。

 

 1年後に急に聞こえるようになった!という話をブログで読んで‥自分にもそんなことが起こって欲しい!と淡い期待を抱いて日々過ごしていますが‥全くそんな気配はなく、2年という月日が流れてしまいました。

 

 日常生活は『あるある』に少しずつ慣れて、対応出来るように意識して過ごしています。

でも、そこに労力を使うことに「聴こえた時はこんなことしなくて良かったのにな‥」と気持ちが疲れる時があります。対応しないと自分に跳ね返って来るし、仕方ないのですが。

 2年の月日が経っても、クヨクヨとしてしまう時もあり、シャキッと前向きにとか、いつになったら出来るのか、自分を励ましたりボヤいたりの堂々巡りです。

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最近の聞こえの様子は‥

 患側の耳では、電話の受話器からの声以外には、風鈴の音や鳥の鳴き声などが聞こえることがあります。シャワーが耳に当たる音や、ドライヤーの音も聞こえるのですが、こちらは音の成分の一部が聞こえるのか、変な聞こえ方です。

健聴側で聞こえる音質で、患側では聞くことが出来ません⤵️

あと自転車に乗っていると『風を切る音』がいつの頃からか聞こえるようになりました。健聴の耳に聞こえる「ヒューー」という音とは違い「ボボボボ」という、旗が強い風にあおられているような音です。

変な聞こえ方なのですが、聞こえること自体が嬉しく、その音を味わいながら自転車を漕いでいます^ - ^

会話域が全然聞こえなくて落ち込むのですが、突発性難聴を発症して、急に聞こえなくなった時の絶望感や喪失感を思うと、少しでも聞きとれることで、気持ちが救われています。

 

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日常で気をつけたり、していること

突発性難聴発症の原因は‥
①ウィルス感染説
内耳循環障害説(耳の内部の血流が悪くなって起こる)
③ストレス説(精神的なストレスや肉体的な疲労などを感じている時期に起こる)
などが疑われていますが、明確な原因はわかっていません。

 私の場合は、③のストレスが引き金で②の内耳循環障害になったのでは❓と思っていますので、内耳循環障害に影響がありそうな血流を良くすること、について、自分なりに調べて、出来ることを続けています突発性難聴には治療法が無いので、小さなことをコツコツと続けて行くしか思いつかないのですが‥。

 

 自律神経は、血行や代謝、体温調節など体のさまざまな働きをコントロールしていますが、 それが乱れてしまうと、血行が悪くなり、冷えや肩こり、むくみなど、体のあちこちに不調が現れます。自律神経のしくみを知った上で、 乱れてしまった自律神経を整えるセルフケアが大切です。 

あなたの自律神経バランスをチェック | ライフスタイル | NHKらいふ

自律神経を整えて 冷え・肩こり・むくみを改善しよう! | 美容・ケア | NHKらいふ

 外出時、寒さから耳を守るために、帽子やイヤーマフを買い足しました。今年は暖冬気味ですが、帽子にイヤーマフ、時にはフード付きコートで『耳』も防寒しています。耳を温めることは、不眠やめまいにも良いようです。

フード付きコートを着ている時には、視覚の範囲が狭まるので、聴こえない方から人が急に現れて、スゴく驚くので要注意です。車、自転車が多い道路は更に注意が必要です。

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  通販で買ったナコタのイヤーマフ良かったですよ。ボアが暖かく、頭の後ろ部分が伸び縮みするのと、持ち運び時はコンパクトになり、鞄の中でもかさばらないので気に入っています。色柄が豊富なので、選ぶのも楽しかったです。もう冬も終盤なので時期外れでスミマセン(^   ^;;

 自宅から最寄り駅まで自転車で5分なので、突発性難聴を発症するまでは、真冬でも耳丸出し‼️ですっ飛ばしていました。耳が赤く痛くなっていても、耳のことなど全く気にしていませんでした。まぁそうですよね。

 

温活・湯舟に浸かることで血流アップ、免疫力アップ

 突発性難聴を発症したのは、暖房の効いた車の中でしたが、シャワーばかりの習慣を改め、冬も夏も浴槽のお湯に浸かるようにしています。寒さが突発性難聴の発症と関係しているのかはわかりませんが、寒いと血流は悪くなりますよね。私は冷え性なので夏も冷房などで身体が冷たくなります。湯船に浸かり副交感神経が優位になるように、リラックス出来るようにと思っています。

 深部体温が1℃上がるだけで、血流アップ、免疫力アップ、そして疲労物質を代謝して疲れを取る効果が上がるそうです。

体の芯を1℃上げよう|読むらじる。|NHKラジオ らじる★らじる

長い時間湯船につかると湯疲れをしてしまい、かえって体を疲労させることもあり

寒い時期は、「41℃」「15分」「しっかり肩までつかる」入浴法が良いそうです。

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 自宅温泉ではきき湯シリーズを愛用しています。種類が多いので日替わりで選んでいます。お湯の色が濃く色付くので着色料を抜いて欲しいです。そこが不満ではありますが‥温泉成分も入っているとのことで、結局きき湯シリーズに落ち着きました。

 

耳のマッサージ、セルフヘッドスパ

 美容師の友達にヘッドスパをして貰った時に

「頭固っ!!」

と驚かれました!

こっちこそスゴく驚かれたことにスゴく驚いたんやけどそうなん( ー  ー ;)⁉️
他のお客様に比べ、私の頭は触ると固く弾力が無いそうです。ショックでした。血流が悪い事と関係しているのかなぁ。突発性難聴の発症と何だか関係していそうですよね。頭が固く、弾力がないことは、耳にも良い影響はなさそうです。

ヘッドスパに頻繁に行ければ良いのですが、そうも行かないですし、自分でやっています。ヘッドスパは、毛穴の汚れを落として頭皮の血行を促進し、健やかな頭皮環境に整えることです。シャンプーを2度しますが、1度目で汚れを落とし、2度目でマッサージをします。

一部抜粋⬇️

スペシャル頭皮ケア | 美容・ケア | NHKらいふ

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  • くるくる耳マッサージ

くるくる耳マッサージは、思いついた時に手軽に出来ます。頭痛や天気痛にも良いようです。

1分で出来る!「くるくる耳マッサージ」 | 天気痛を防ぐ方法 | 頭痛ーる:気圧予報で体調管理 全国700万人の気象病対策アプリ

心身の不調が出やすい梅雨は「くるくる耳マッサージ」で体調回復 - ウェザーニュース

ウェザーニュースより⬇️

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くるくる耳マッサージは人前ですると、耳どうかしたん❓と驚かれる事があるので1人の時にしています。

肩こり首こり

  • ストレッチ

 すぐ肩がガチガチになってしまうので、気付けばストレッチをするようにしています。

原因別・肩こりのためのエクササイズ① 筋肉の過度の緊張が原因の肩こり | NHK健康チャンネル

<柔軟講座> ぐるぐる回しで肩こり解消 | 美容・ケア | NHKらいふ 

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湯船につかって楽なトレーニングをすれば関節の位置が正常に戻り、肩こりを改善できるそうです。水中では浮力によって重力から解放され、普段よく動くアウターマッスルが休まり、その分インナーマッスルが動き、鍛えられるとのこと。

肩こり解消!チャンスは 「風呂」と「買い物」の時間にあり ~『金のベンリ堂』 | NHK健康チャンネル

 

  • 磁気ネックレス

 常に肩こり首こりが辛いのですが、肩こりは解消しないし、ストレッチが出来ない時もあります。自分のかわりに24時間働いてくれる!磁気ネックレスを試してみることにしました。

磁気ネックレスは、価格、種類ともに多種多様で選ぶのに困りました。

百貨店のスポーツ用品コーナーで見かけた『コラントッテ』を買ってみました。いかにも磁気ネックレスというデザインは避け、シンプルで他のネックレスと重ね付けしても大丈夫そうなデザインにしました。着けるのを忘れると肩が詰まってくるので、私には効いているようです。半信半疑で購入したのですが、買って良かったです。

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基本、楽に出来ることが多いのですが‥

 またまた長くなってしまいました。日頃していることを紹介してみました。続けることが目標で、頑張りすぎるのもストレスになるかと考えていますので、楽だったりついでに出来ることばかりです。突発性難聴に決定的な治療法が早く見つかると良いですね。

 世界規模で新型コロナウィルス、大変なことになっていて、先が見えませんが、早く終息することを祈るばかりです。