いよいよ上頸神経節ブロック注射の効果を感じなくなって来ました(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
そろそろ固定するのかな、もうこの状態のままなのかな‥。
発症して4ヶ月が経とうとしています。
上頸神経節ブロック注射の効果が薄れて来た今、何か別の治療法は?と考え始めました。以前に、一部の地域で試されている治療法についての記事を見つけましたが、記事には、3つの治療法が載っていました。
自分のような、時間が経ってしまった場合でも、治療は受けられるのでしょうか?調べてみます。
⬇️一部の地域で試されている治療法
https://medicalnote.jp/contents/160721-008-KU
①デフィブラーゼ治療
大阪など関西方面を中心に施行されていますが、関東や北陸の一部でも行われています。
血液をサラサラにする薬、バトロキソビン製剤(デフィブラーゼ)は血漿フィブリノーゲン濃度を減少させ、末槍循環改善をもたらすとされます。治療中は、フィブリノーゲン(血漿タンパク質の一つ)値が大きく下がると危険なので、3日おきに血液検査を行いチェックします。
入院中に、ステロイド点滴と併用して行う、点滴治療のようです。残念ながら、間に合いませんね( ´ - ` ).。oO
jstageより⬇️
突発性難聴 に対するバトロキソビン製剤(デフィブラーゼ)の効果
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibirinsuppl1986/1995/Supplement78/1995_83/_pdf
これは、1995年の論文です!(;´д`)突発性難聴の決定的な治療法を探す道のりは長いですね。
この記事を書くのにネット検索していましたら、何と!産婦人科の先生で、実際にこの治療を試された方のブログを発見しました!!⬇️
突発性難聴 デフィブラーゼ効果ありか? | めんどうはごめんだ - 楽天ブログ
福井県の方です。もっと早くに見つけたかった‥。検索ワード1つで、本当出会えないものです(´;ω;`)
②ウログラフィン(造影剤)治療
宮崎ではウログラフィン(造影剤)での治療も行われています。この治療は、突発性難聴の患者さんに造影検査のためウログラフィンを投与したところ、難聴が治ったという経緯から、現在も行われています。
治療時期については、病院のホームページを見ても詳しくは書いていないようです。
2019年3月27日現在、募集は停止中になっています。
突発性難聴に対するアミドトリゾアート療法 | 宮崎大学医学部附属病院
③Rhoキナーゼ阻害剤
Rhoキナーゼ阻害剤は、現在、標準治療となるよう研究を進めている治療法です。治療を行った全症例中の9割で完全回復がみられ、平均の聴力改善率も83%と良好な成績が得られたため、突発性難聴に対するより有効性の高い治療法になる可能性があります。発症から1週間以上が経過するとその効果は落ちますが、早期治療例ではグレード3・4の重症例でも優れた効果が確認されています。
こちらも、入院中の、ステロイド点滴と併用しての点滴となります。
Rhoキナーゼが、まずわかりませんが、製薬会社のHPなどを見ていますと、
Rhoキナーゼは、平滑筋細胞の収縮,各種細胞の形態制御など,種々の生理機能の情報伝達に関与する低分子G蛋白の1つであり、例えば血管平滑筋細胞なら,Rhoキナーゼを阻害すると血管弛緩の方向に働くことになる。
と書いてありましたので、血管、血流に作用する治療という理解で良いのでしょうか。
⬇️突発性難聴に対する塩酸ファスジル併用ステロイド治療
https://www.jstage.jst.go.jp/article/audiology1968/51/5/51_5_445/_pdf
⬇️抜粋します。
強力な血管拡張作用を示すRhoキナーゼ阻害剤であり、「クモ膜下出血術後の脳血管攣縮およびこれに伴う脳虚血症状の改善」に適応を有する薬剤である。中枢神経系では障害を受けた神経細胞の軸索が再生する過程にRhoキナーゼが関与することが知られており、血管への直接的な作用とは別に、Rhoキナーゼ阻害剤である、塩酸ファスジルは脳虚血に際しての神経細胞の再生過程でも陽性作用を示す可能性が示唆されている。
突発性難聴の病態には現在も不明な部分が残 されているものの、内耳微小血管の循環障害、すなわち内耳虚血がその主因であるとする考えが支持されている。
治療法としては、ステロイド剤の大量漸減療法が第一選択とされるが、施設によりプロスタグランジン製剤やデフィブラーゼが追加投与される場合もある。これらの併用療法によっても、突発性難聴症例の20- 30%は治療に無反応で、難聴と耳鳴の後遺症 に苦しむことになる。突発性難聴における内耳障害の機序を解明すると同時に、現時点での第一選択治療薬とされるステロイド剤の治療効果をより高め、完全回復 ・著明回復例の割合(回復率)を 上昇させ得 る新規治療法の開発が望まれる。
①デフィブラーゼ治療と③Rhoキナーゼ阻害剤は、血流、血行を良くする目的の、治療法なんですね。
突発性難聴は、内耳虚血がその主因?
虚血(きょけつ)とは?
末梢組織への血液供給が急激に不足する状態。高度の局所的貧血といえる。筋無力状態,血圧低下,頻脈などが起り,さらに不安感,意識混濁,顔面蒼白,体温下降を起す。原因は,出血,脱水などによって血液量および静脈血還流の急激な減少によるもの (血原性) ,恐怖,激痛,暑熱などのため,血管運動中枢から末梢血管への血管収縮刺激が消失するか,または血管が拡張するためのもの (神経原性) ,心筋梗塞などの際,心筋への血流減少によるもの (心原性) ,血管壁緊張が直接障害を受けるもの (血管原性) がある。治療はその原因,程度に応じ酸素吸入,輸血を行い,血管収縮剤,強心剤,中枢興奮剤,副腎皮質ステロイドなどを用いる。
(出典、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
血流を、そんなに意識したことはありませんでしたが、貧血の、コレステロール高めで、30代からずっと来ていますので、突発性難聴の発症にも、何かしら関係しているような気がします(; ̄ェ ̄)
調べてみた所、①と③は、入院時の治療法なので、残念ながら間に合わないです。慌てているので、難しいかもしれませんが、本当に、発症したらすぐに、治療方針を決めなければいけませんね。
今の時点で、試せるとしたら、宮崎大学医学部附属病院の治療のみとなります。やはり発症して間がない方が良いのでしょうが‥( ´・_・` )一度問い合わせの電話をしてみようと思います。
①のデフィブラーゼ治療は、保険適用になっています。
日本医事新報社の2018年6月16日の記事より、突発性難聴治療法の現況について
現在わが国で保険適用とされている治療法は,副腎皮質ホルモン製剤の内服・点滴,蛇毒由来のフィブリノゲン阻害薬であるバトロキソビン(デフィブラーゼⓇ)の点滴,高気圧酸素療法となります。2012年に米国の突発性難聴診断・治療のガイドライン2)が発表されていますが,これらの治療法は推奨されておらず,副腎皮質ホルモン製剤内服と高気圧酸素療法は,メリットとデメリットを十分に説明した上で行うオプションという評価がなされており,抗血栓療法などの循環改善に関しては推奨しないという評価がなされています。
突発性難聴の原因究明・治療の状況は?【原因究明に関して大きな発見はないものの,わが国でもガイドライン作成が進行中】|Web医事新報|日本医事新報社
治療を選ぶ
①のディフィブラーゼは、血液をサラサラにし、③のRhoキナーゼ阻害剤も、強力な血管拡張作用を示す、ということなので、血流を良くする目的ですよね。②の星状ブロック・上頸神経節ブロック注射は、血が止まらないと危険ですので、並行して行えないと思われます。
選ぶとすれば、2+4でしょうか(・・?)
私の場合は、自分自身に効果があった治療方法と、米国のガイドラインから判断しますと、ステロイド点滴と、高気圧酸素治療よりも、4の中耳への副腎皮質ホルモン製剤局所投与がしたかったのと、上頸神経節ブロック注射で、即治療が良かったのかもしれません(。・ω・。)
でもそれは、私の場合で、そして今だから言えることであって、突発性難聴は、個人により原因も様々かもしれませんし、効果的な治療方法も、それぞれで違うと思われます。
入院先を選ぶ時や、コンドロイチン筋肉注射、上頸の注射をしてくれる病院を探している時に、すごく感じたこと。治療を続けて来て思うこと、それは病院によってやっていることが違うので、選ぶ病院により、経過が全然違うものになったかも、ということです。
病院の先生は、ライセンス更新も無く、患者側からすると、どの先生に診てもらえばいいのかわからないし、新しい治療方法についても、柔軟に相談出来る先生、病院、と言うのは、ほんの一握りなのかしらと思います。
突発性難聴を発症して、まず、ネットで調べてみたのですが、ブログを見つけても、2日間に分けてとか、まとめて書いてあるものが多く、日々どう過ごしたのか、どんな治療をして、経過や聴力がどう変化したのか、気持ちをどうやって切り替えたのかとか、 知りたいことが、沢山ありました。
上頸神経節ブロック注射の、効果が薄れて来た時期に、さっさと諦めた方が良いのか、家族や友達にも相談出来ず、孤独だし、ほとほと困り果てました。目立つのは苦手だし、狭い世界で生きている私ですが、この時期に『1日単位』で書いたブログをはじめようと決めました( ̄(工) ̄)
毎日200人位のアクセスがありますが、多い日は700人位になり、それだけ患者さんが増えているんだなと思っています。このブログが少しでも参考になればと思います。
発症117日目 上頸神経節ブロック注射55本目
発症118日目 高濃度ビタミンC点滴13本目
発症119日目 上頸神経節ブロック注射56本目
発症120日目 治療お休み
追記しました!
ステロイド+アルプロスタジル
いもたろうさんが教えて下さった情報を、追記しました。発症1ヶ月でアルプロスタジルのみの点滴で治療されているそうです。
入院時に、
ステロイド点滴+アルプロスタジル(循環改善薬)
での治療をされている病院もありました。
⬇️jstageより、突発性難聴の治療成績
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibi/55/5/55_5_175/_pdf
223 アルプロスタジル①(耳鼻咽喉科2)|社会保険診療報酬支払基金⬇️
承認されている効能・効果
① 慢性動脈閉塞症(バージャー病、閉塞性動脈硬化症)における四肢潰瘍ならびに安静時疼痛の改善
② 下記疾患における皮膚潰瘍の改善
進行性全身性硬化症、全身性エリテマトーデス
③ 糖尿病における皮膚潰瘍の改善
④ 振動病における末梢血行障害に伴う自覚症状の改善ならびに末梢循環・神経・運動機能障害の回復
⑤ 動脈管依存性先天性心疾患における動脈管の開存
⑥ 経上腸間膜動脈性門脈造影における造影能の改善
薬理作用
① 血管拡張作用
② 血小板凝集抑制作用
突発性難聴で入院される方へ、聖マリアンナ医科大学
http://www.marianna-u.ac.jp/hospital/about/clinical/h28/pass/7E-002.pdf
⬇️抜粋しました
調べきれない、こういった情報を教えていただいて、治療の幅を広げる知識、選択肢が増えるのは、とても力添えになると思います。
ありがとうございますm(_ _)m