突発性難聴治療記 戦う?お耳さま、私の場合

2018年2月に発症。治療法が確立されていない突発性難聴。迷ってばかりの治療記です。

【発症50日目】突発性難聴、米国の診断・治療のガイドライン

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今日は土曜日の午前診で、上頸神経節ブロック注射、18本目を打つ予定でしたが、朝からぐったりで起きられず、治療を休んでしまいました。土曜、日曜日と受けられないと、金曜日も受けていないので、3日間間が空くことになり、心配とショックで寝込んでしまいました(゚д゚lll)

 

昨日は、入院していた病院に、大学病院への紹介状を受け取りに行きました。費用は、2,500円程でした。

通院で、高気圧酸素カプセルの治療を受ける為です。入院していた病院は、入院と、高気圧酸素カプセル治療がセットになっていましたが、◯都大学病院は、通院で受けることが出来たのです。

結論から言いますと、結局は行きませんでした。

紹介状を出してもらいましたが、入院していた病院の先生に

「急性期っちゃあ急性期やけど‥効果あるかなぁ。」

と言われたことと、◯都大学病院の先生にも、入院していた病院の先生に内緒で、発症19日目に診て貰った時に、

「うちも、あなたが入院していた病院と、治療方針は一緒だし、発症から時間も経っているし、どうかなぁ‥。」

と、発症19日目で言われていますので、既に発症1ヶ月半経ってしまい、もう効果無いのかな、先生も2人とも、効果無さそうな言い方だし、と思ってしまったのです。

でも、後から凄く後悔しました。

行っておいたら良かった‥( ´ - ` ).。oO

何故後悔したかと言いますと、2012年に発表された、米国のガイドラインを参照(日本では、突発性難聴診断および治療のガイドラインは、まだ作成中)しますと、高気圧酸素治療は、発症から3ヶ月以内で

「試してみてよい(option)」

に入っています。やっぱり当然の如く、先生の言うことに影響されますし、もし行っていたら、聴力に変化があったのかもしれません。

先生的には、今までの経験値からなのか、勉強不足からなのか、安易に患者の前で「どうかな?」という態度はやめて欲しかったです。結局は自分で決めることなのかもしれませんが、この2人の先生の所には、もう信頼はできず、それからは行っていません。

発症から、3ヶ月以上経ってから、この米国ガイドラインを見つけて、がっくり来ていました(。-_-。)発症から3ヶ月以内の方は、試してみても良いと思います。

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米国耳鼻咽喉科頭頸部外科アカデミーが提唱した 診療ガイドライン(2012年)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/117/1/117_62/_pdf

エビデンス(臨床結果などの科学的根拠。その治療法がよいとされる証拠。)のレベルに基づいて、5種類の推奨としてまとめられています。

Strong Recommendation

★有用性が、明らかに害より大きく、エビデンスの質が高い

1.難聴の原因として伝音難聴の鑑別

2.症例本人に突発性難聴の自然経過,治療による利益と危険,治療に関するエビデンスが限定されている点を理解してもらう.

3.聴力が改善しなかった症例には聴覚補助機器についてのカウンセリング

Recommendation

★推奨される事項の有用性が、害より大きいが、エビデンスの質が高くない

1.基礎疾患の有無として,両側性の突発性難聴,反復性 の突発性難聴,神経所見の有無を鑑別する.

2.連続する3周波数で 30dB 以上の難聴が72時間の経過 で見られて,現病歴と現症から基礎疾患が除外された 場合には突発性難聴と診断する可能性が高い.

3.MRI,ABR,定期的な聴力検査で後迷路性病変の評価 を施行する.

4.初回治療で不完全な回復の症例には,鼓室内ステロイ ド投与の治療の選択肢を提供する.

5.初診から6カ月後に経過観察の為の聴力検査を施行す る.

Option

エビデンスの質が疑わしいか、推奨される事項の利益と害の差が判然としない

1.初回治療としてステロイド投与

2.診断3カ月以内の高気圧治療

Recommendation Against

★利益より害が大きい

通常の治療として,抗ウイルス薬,血栓融解薬,循環改善・血流改善薬,抗酸化薬の投与は推奨されない.

Strong Recommendation Against

★利益より害が大きい

1.初診時の頭部 CT の施行

2.通常の検査データ施行

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治療法の現況についてですが,日本で保険適用とされている治療法は,

●副腎皮質ホルモン製剤の内服・点滴,蛇毒由来のフィブリノゲン阻害薬であるバトロキソビン(デフィブラーゼⓇ)の点滴,
●高気圧酸素療法

となります。

米国の突発性難聴診断・治療のガイドラインでは、日本では、一般的な初期治療である、この2種類の治療法は、推奨されておらず、副腎皮質ホルモン製剤内服と高気圧酸素療法は、メリットとデメリットを十分に説明した上で、行うオプションという評価がされています。

そしてなんと、抗血栓療法などの循環改善に関しては、推奨しないという評価がされています。

日本での標準的な治療は、
Option
★エビデン スの質が疑わしいか,推奨される事項の利益と害の差が 判然としない。

もしくは、

Recommendation Against
★利益より害が大きい

に、入っているのですね( ̄д ̄;)

Strong Recommendationの治療法が見つかっていないのですよね。決定的な治療法が、早く見つかって欲しいです。

米国のガイドラインでは,唯一、

中耳への副腎皮質ホルモン製剤局所投与(中耳腔へのステロイド注入)が
推奨されています。

まず、初期治療時に、治療している病院が見つからなかったことと、鼓膜の穴が閉じないという副作用が怖くて、私は試せなかった治療法です。

 

    9月初めの台風21号では、家が揺れて怖かったです。わが家はたまたま大丈夫だったのですが、近隣のお宅では、塀が倒れたり、飛んだ瓦でガラスが割れたり、ヨド物置が倒れたり、と被害がありました。24号が近づきつつあります。沖縄、九州、四国と被害が出ている地域が沢山あります。こちらでも雨風が強くなってきました。台風被害がこれ以上出ませんように。何事も無く過ぎてくれますように(>人<)