突発性難聴治療記 戦う?お耳さま、私の場合

2018年2月に発症。治療法が確立されていない突発性難聴。迷ってばかりの治療記です。

【発症49日目】有毛細胞の修復はあるのでしょうか?

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    今日は、治療お休みです。明日の土曜日は、午前中のみ注射予定です。入院していた病院から、大学病院への紹介状が、出来た旨連絡がありましたので、今日取りに行って来ます。

    NHKのテレビ番組『きょうの健康、体の総点検「耳の老化」』を観ていましたら、耳の老化、加齢性難聴について、耳の聞こえと認知の関係、補聴器などについて、解説、説明をされていました。

耳の老化、加齢性難聴とは?高音が聞こえない原因と補聴器の選び方 | NHK健康チャンネル

これまでは、たまに健康番組は観ていましたが、突発性難聴を発症してからは、無知はアカンと思い、がっつり健康番組を観るようになりましたd( ̄  ̄)

補聴器は、まだ考えずに治療を頑張りたいとは思っていますが、回復が止まるかもしれないし、今後のことを考えても、情報は多い方が良いですよね。

 

    私はここ1年3ヶ月程、働けずにいましたが、9月から少しずつ働き始めています。職場の食堂で、補聴器を付けている男性(40才前後位?)を発見しました。たまにお見かけしていましたが、補聴器には気がついていなくて、今までは、会釈する程度でしたが、不躾をお詫びして、思い切って話しかけてみました。難聴のお話が出来る相手がいませんので、伺ってみたかったのです。

最近の発症かと思い、話しかけてみたのですが、高校生の時に聴力が落ちたということでした。自分の視野の狭さが嫌になり、重ねてお詫びをしましたが、優しい方で、お話して下さいました。

補聴器はクリアーに聞こえるか伺ったところ、意外な答えが返ってきました。

「聞こえるけれど、補聴器を付ける前より、更に聴力が落ちてしまった。耳が甘えているのかもしれない。」

というご意見でした。

耳が甘える?ってどういうことだろう、と思いました。
なので、あまり急いで着けることないよ。治療がんばって下さい、と言っていただきました。

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やっぱり、右耳に音を聞かせる方が、良いのでしょうか。。

原因不明の難聴は、突発性難聴症候群というカテゴリに入れられて、治療法も決定的なものは、まだわからない状況です。徐々にではなく、突然聴力が落ちているので、有毛細胞が『気絶状態』とか『仮死状態』とかでいて欲しいのですが、蝸牛を覗き見て状態を確認することは出来ません。   

耳の聞こえの仕組み

外から耳の穴に音が入ると、鼓膜が振動します。その振動は鼓膜の内側にある耳小骨を伝わることで増幅されて、その先にある蝸牛という渦巻き状の器官に伝わります。蝸牛の内側の壁には有毛細胞があって、音の振動によって毛が揺れます。そうすると有毛細胞が興奮しその興奮が電気信号に変換されます。電気信号は蝸牛から聴神経そして脳へと伝わり、音として認識されます。

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1ヶ月ぶりに、右耳から音が聞こえはじめてからも、音楽療法を意識して、イヤホンで音楽を聞いています。音楽を聞いていると、耳の奥で鈍い振動を感じます。音楽が行きどまりで、溜まっているような。。聞こえると言ってもクリアーには聞こえないので、音の塊を耳の奥で受け取っている感じです。音を受け取ったけれど、うまく脳に送れないのか、耳の奥や、耳の周りが痛くなり、怖くなってきて、急いで揉みほぐしたりしています。

音楽を用いた新しい突発性難聴の治療法 ― 脳の可塑性に基づいた新しいリハビリテーション療法。突発性難聴発症後、弱った耳を積極的に活用することで聞こえを改善させる。 - 生理学研究所

加齢性難聴

加齢性難聴とは、加齢によって起こる難聴で、「年齢以外に特別な原因がないもの」です。加齢性難聴は誰でも起こる可能性があります。有毛細胞は30代から徐々に壊れていって、一度壊れると再生せず、そのため人の聴力は、その後徐々に低下して行きます。蝸牛の入口側にある、高音を担当している有毛細胞から、ダメージを受けるので、高音から聞こえにくくなります。

騒音性難聴

騒音性難聴は、爆発音のような音の強振動に一度さらされたことがある、または有害なレベルの音響や騒音(例えば、聴覚保護をせずに何度もライブやコンサートに参加したり、耳栓をしないで工場や工事の現場で働いている)に常にさらされていることなどの原因により難聴になってしまうことを言います。騒音性難聴は、一時的なものと半永久的なものがあります。

●障害された有毛細胞は完全に回復するか
●完全に変性, 消失するか

というのが、一般的な概念だそうです。部分的な障害が長期間にわたり認められる、という報告もあり、長期をかけて、有毛細胞が修復していく、という状況もあるのでしょうか?

加齢性難聴のように、有毛細胞が、30代から徐々に壊れていって、一度壊れると再生しないもの、騒音性難聴のように、一時的、もしくは半永久的な難聴、私の突発性難聴は、どうでしょう。
有毛細胞が長期をかけて、修復している状況ならいいのにと思います(。-_-。)