突発性難聴治療記 戦う?お耳さま、私の場合

2018年2月に発症。治療法が確立されていない突発性難聴。迷ってばかりの治療記です。

【発症54〜59日目】突発性難聴と高濃度ビタミンC点滴

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   入院中と退院してからも、末梢神経疾患に効果があるといわれている、

ビタミンB12(一般名メコバラミン(500μg)3錠、3×食後)

を飲んでいますが、突発性難聴の新しい治療法、高濃度ビタミンC点滴が効果がある、という記事を見つけました。

ビタミンBではなく、ビタミンC?

( ´ - ` ).。oO?

突発性難聴に年3~4万人、「普通の人」も襲う病気の厄介な実態 | ニュース3面鏡 | ダイヤモンド・オンライン

   こちらの記事は韓国の大学での研究のものです。私は当時、欧州学会での発表の記事を読んでいたのですが、今現在、その記事を見つけることが出来ませんでした。どちらもビタミンC点滴は、突発性難聴に治療効果があった、という記事です。

高濃度ビタミンC(アスコルビン酸)点滴とは

   高濃度ビタミンC点滴は、抗がん剤治療と併用してのガンの治療や、美容、アンチエイジング、病気予防などで注目されています。

   今まで多くは、ビタミンCを食べ物による摂取や、薬の経口投与をしていた為、必要とされる有効血中濃度に達しませんでした。

   ビタミンCの血中濃度は、およそ400mg/日で飽和すると報告されています。そのため、ビタミンCを大量に経口摂取しても、すぐに尿から排出されてしまうため、濃度はある一定値より上がりません。

   ところが、直接静脈内にビタミンCを点滴で大量投与すると、経口摂取の数十倍の量が血管内に行き渡ります。こうしてビタミンC血中濃度を高めることにより、ビタミンCを必要とする各器官に直接行き渡らせ経口摂取とは異なるレベルの作用、ガンの治療や、各種疾患の予防、より高いレベルの美容・アンチエイジング効果が期待できます。

   高濃度ビタミンC点滴は、ノーベル賞を2度受賞したライナス・ポーリング博士(アメリカ)が、ビタミンCを1日数十グラム摂取することで、風邪予防やガン予防に効果があったとする、研究発表から生まれ、2005年にアメリカのNIH(国立衛生研究所)がその研究成果を発表してから、大ブームとなったそうです。

 

   発症して2ヶ月経ってしまいましたが、今さらですが、高濃度ビタミンC点滴、やってみたいと思いました。

突発性難聴の、高濃度ビタミンC点滴の治療方法については、最後の方に載せています。今回は色々調べたら、すご〜く長くなってしまいましたので、早く見たい方は途中、とばして下さいね。

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   上頸神経節ブロック注射を、1日に2本打って貰い、治療をがんばっていますが、ペインクリニックがGW中、何と(>人<;)6連休されることが、発覚しました!!そんなに長期間、注射を中断したことが無く、

どうしよう(>人<;)!!!!!

となりました。

そりゃ、先生、あんなに働いてるんだもの、、お休みしないとね‥‥と思いつつ、ペインクリニックに行けない間に、悪化したらどうしよう(´༎ຶོρ༎ຶོ`)、恐怖!!となり、少しでも、何か血行が良くなる?体に、耳に!!良さげな治療を!と考え、高濃度ビタミンC点滴をしてくれる、病院を探すことにしました。

ビタミンCのお話⬇️

ビタミンCの不思議: 東京工科大学 応用生物の広場

くすりの話「高濃度ビタミンC点滴療法」とは⬇️

くすりの話 130 「高濃度ビタミンC点滴療法」とは? – 全日本民医連

   治療目的により、ビタミンCの量が変わって来ます。残念ながら保険は使えず、自費診療(保険外診療になります。

   皮膚科、美容外科などは、美容、アンチエイジング目的となり、価格設定は、お高めです。
   内科、耳鼻科、で探してみると、病気予防や、ガン治療となり、美容目的と比べると、価格設定は抑えられていました。回数券がある病院もありました。

   色々ホームページをのぞいてみた所、病院により、価格設定が本当に!バラバラです。

こんなに差があると、回数を増やすほど、費用の差が大きくなりますね。価格帯を調べてみました。

病院選びは慎重にです(゚Д゚)

美容・アンチエイジング目的

⬇️ 高濃度ビタミンC点滴

12.5g 8,000円位〜20,000円それ以上も!
25g 11,000円位〜30,000円それ以上も!

   地域差があり、東京などの競争相手が多いエリアは、価格設定が抑えられている感はありました。2週間に一度位の点滴が目安のようです。私がかかっていた内科の先生(女医さん)も、美容、病気予防目的で、ご自身も2週間に1回、12.5gのビタミンC点滴をされているそうです。

   ビタミンC は、体内で活性酸素を除去し、強力な抗酸化作用を発揮し、それにより、健康・美容の両側面からのエイジングケアが可能になるそうです。

ガン治療目的

⬇️高濃度ビタミンC点滴

12.5g 6,000円位〜
25g 8,000円位〜

⬇️高濃度ビタミンC点滴

50g 13,000円位〜
75g 17,000円位〜

100g 20,000円位〜

   ガン治療目的ですと、1週間に1〜2回程の点滴が目安になるようです。美容や疲労回復が目的の患者さんは、12.5g、25gの点滴で、ガン治療の患者さんは、25gから始めて、最終75g〜100gまで増やされるそうです。

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   高濃度ビタミンC点滴をするにあたり、しなければいけない検査があります。

G6PD活性の測定(G6PDスクリーニング検査)

遺伝的なG6PD欠損症の方は、ビタミンC点滴療法で溶血(血球が壊れてしまう現象)が起こるので治療ができません。

G6PD欠損症(グルコース6リン酸脱水素酸素欠損症)とは、赤血球にあるG6PDという酵素の欠損により、溶血(赤血球が破壊される) が起こる病気です。数千人に1人といわれている先天性遺伝性疾患です。遺伝性G6PD欠損症の方に、大量のビタミンCの点滴をして血中のビタミンC濃度が上がると、重症の溶血性貧血を起こすことがあります。このような合併症を防ぐため、高濃度ビタミンC点滴を施術される方は、G6PDの検査を受け、安全に点滴できるかを調べる必要があります。

 

   ビタミンC12.5gなら、この検査はしなくて良いけれど、25gをするなら、して欲しい、と先生に言われましたので、受けました。

こちらも地域差がありましたが、検査代は4,000円〜10,000円位でした。

高濃度ビタミンC点滴が出来ない方

基本的に日常の制限はなく受けられる高濃度ビタミンC点滴ですが、前日に大量の飲酒をおこなった方や、G6PD欠損症の方、活動型心不全の方、腎不全の方は高濃度ビタミンC点滴療法をすることができません。

日本製のビタミンCは使わない

   アイルランド工場から、冷蔵コンテナで日本に輸入、防腐剤の入っていないマイラン社製(アメリカの製薬会社)のビタミンC注射薬を使用しています、と説明している病院が多かったです。

   何と!!日本製の注射薬には、全て防腐剤が添加されているので、高濃度ビタミンC点滴療法には向かないそうです。

   点滴の価格帯を2種類設定している病院もあり、何でかな?と見てみた所、米国製と韓国製のビタミンCを使用されていて、韓国製のビタミンC点滴の方が安価でした。輸送代が全然違いますものね。

高濃度ビタミン C 点滴の治療効果

  • 身体に殆ど副作用のない抗がん剤のような効果

ビタミンCの血中濃度が上がると、ガン細胞は間違ってビタミンCを取り込みます。ビタミンCは 高濃度になると過酸化水素(H202)を放出するようになります。この強い酸化作用はガン細胞に働きます。ガン細胞の内部から破壊することができると言われています。

  • 強力な抗酸化作用

体内に入った酸素が錆びて、活性酸素へと変化していきます。その錆びることを防ぐためにビタミン C が必要です。老化を促進させる抗酸化を妨げ抗酸化作用を発揮します。

  • コラーゲンの生成を促進

紫外線のダメージにより破壊されたコラーゲンを再生させ、肌をぷっくりと膨らませたり小じわを改善したり、ハリを出してツヤのある肌になることを促進させます。

  • 美白作用

紫外線やホルモンバランスなどの乱れによる、メラニンの生成を抑制したり、シミに対する美白効果を促します。

  • 免疫力アップ

血液に働きかけ免疫力を高めることにより病気にかかりにくい身体を作り健康維持を促進させます。

高濃度ビタミンC点滴の副作用

   基本的に副作用は無いと言われている、高濃度ビタミンC点滴ですが、調べて行くと、稀に、下記のような副作用が出るそうです。。

  • 簡易血糖自己測定器による見かけ上の高血糖

糖尿病などで血糖を自己測定されている方は注意が必要です。ビタミンCとブドウ糖の化学的構造は似ているため、ビタミンCを誤ってブドウ糖と認識してしまい見かけ上、高血糖になってしまいます。この場合、他の方法で血糖を測定する必要があります。

  • 溶血(赤血球が壊れてしまう)

G6PDという酵素が欠損している方は、赤血球の破壊を起こすことがあります。G6PDスクリーニング検査で異常がなければ、このような副作用はありません。

  • 点滴刺入部位、あるいは周囲の痛み

ビタミンCの量(浸透圧)や点滴速度、血管の状態などが関係します。こういった条件で起こる痛みに対しては温めたり、点滴の速度をゆっくりにすることで対処出来ます。 その他、点滴漏れ、刺入部の感染、内出血などが起こる可能性はゼロではありません。

頻度は多くありませんが、これもビタミンCとブドウ糖の化学的構造が似ているため、ビタミンCを誤ってブドウ糖と認識することにより、インスリン(血糖を下げるためのホルモン)が過剰に出てしまうことにより生じます。点滴開始15分以内に多いとされています。空腹の状態で点滴を受けないことが大切です。

  • 吐き気や頭痛など

点滴の速度や、全身状態などにより、点滴の速度をゆっくりにするなどして対応します。

  • 眠気、ボーっとする

   ビタミンCの抗ヒスタミン作用によると考えられています。抗ヒスタミン作用とは、花粉症のお薬を飲むと眠くなるのと同じメカニズムによるものです。一時的なものなので特に心配はありません。

その他、以下のような報告がありますが、いずれも非常にまれです。

  • シュウ酸カルシウムの尿管結石
  • 低カルシウム血症

   毎回、副作用を読むのはコワイですね。。

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   欧州学会での記事を見つけられなかったので、私の日記からの転記になり、出典元を掲載出来ないのが、申し訳ないです。。

   治療での、ビタミンCの量が載っていましたので、記載します。

 突発性難聴の高濃度ビタミンC点滴の治療方法

   1日20gのビタミンC点滴を、入院中に、ステロイド点滴と並行して、10日間連続で続けた後、ビタミンCの錠剤を30日間飲み続ける治療です。

で、成績が良かったようです。8割の患者さんが回復、または著明回復されたそうです。でもこの記事ですと、発症後すぐの入院治療で、私は発症後既に2ヶ月近く経っているので、全くの無駄かもしれません。とりあえず出来ることはやってみようと思いますが、効果がありますように。。

◎上頸神経節ブロック注射
55日目ー21・22本目
57日目ー23本目
59日目ー24・25本目