突発性難聴治療記 戦う?お耳さま、私の場合

2018年2月に発症。治療法が確立されていない突発性難聴。迷ってばかりの治療記です。

【発症31日目】音楽療法って?

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今日は、2回目の上頸神経節ブロック注射です。

昨日は書いていなかったのですが、注射後は2種類の物理療法をします。レーザー照射とキセノン光による温熱療法です。注射の時間と合わせると、病院にいる時間は、1時間程になります。今日も聞こえは変わりません。。

 

通院にかかる時間は、電車を乗り継ぎ1時間半、心配だった聴力過敏も治りつつあり、電車での移動時間は、元々旅行好きなので、割と苦にはなっていません。車窓の景色は、冬から春の色に変わりつつあります。

聴力が戻って欲しいので、必死なのもありますね(~_~;)

 

家でも外でもしょっちゅう突発性難聴の治療法について調べていますが『音楽療法』というものを見つけました。jstageからです。

突発性難聴患者に施行した病側耳集中音響療法の効果】

https://www.jstage.jst.go.jp/article/audiology/57/5/57_363/_pdf/-char/ja

入院期間中 、健聴な耳には、24時間継続して耳栓をし聞こえにくくして、病側の耳で、音楽を 1 日 6 時間聞く、という療法です。
入院時及び 3 ヶ月後の、純音聴力検査の結果を比較・ 検討した結果、病側耳集中音響療法を受けた患者の方が有意に良い聴力回復を示した、ということです。
【抜粋】です。
突発性難聴に対しては、ステロイド療法と静かな場所で安静に保つことが、日本では推奨されてきたが、残念ながらその科学的根拠は乏しい。例えば脳梗塞も以前は発症後の安静が 推奨されたが、現在は比較的早期に麻痺側上肢集中訓練療法が施行されている。本研究も突発性難聴発症後の病側耳集中音響療法が、聴力回復に良い影響をもたらす事を明らかにし た。また脳磁図を用いることで、病側耳集中音響療法を施行された患者において、不適切な 脳の可塑性変化が回復している事が示された。末梢受容器官である蝸牛に対しても、音刺激により血流増加や神経栄養因子の分泌増加などの良い影響を及ぼしているのではないかと考えられる。
突発性難聴に対する病側耳集中音響療法は副作用もなく、安価で安全に行うことが出来る 新しい治療法であり今後の発展が期待される。

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このブログは、後追いの形で、書いていますので、退院1ヶ月後の診察についての記事はまだですが、入院した病院の耳鼻科の先生に、1ヶ月後の診察時に、この音楽療法について聞いてみた時の、先生の反応を書きます。

「そんなんアカン!安静が大切です!」

でした。

うむむ(`・ω・´)
先生、病院により、治療に対する考え方が、本当に違うんだなと思います。

確かに、内耳に傷害がおこり、難聴になっているので、余計に悪化する可能性もあるのかもしれません。しかし上記jstageからの論文の、岡本秀彦先生の治験結果は、成績が良いのですよね。

今でも全く聞こえないし、悪化しようがないと考え、この記事を見つけた日から、自己流音楽療法を始めることにしました。(ご自分で試したい方は、主治医に相談してからにして下さいね。)

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通院のための1時間半の移動時間に、イヤホンでクラッシックを聴くことにしました(聞こえないんですけどね(・・;)

電車の中なので、車内アナウンスや電車の走行音、喧騒が、健聴な耳から聞こえます。

夜眠る時も、睡眠学習(昔あったんです(⌒-⌒; )今は多分もう無いですかね笑)のように、クラッシック音楽を聴きながら眠りについています。iPhoneで聴いていますので、イヤホンの設定を変えて、聞こえない右耳側のボリュームを大きくしています。

iPhoneの設定を、聞こえない右耳に合わせて変更します。


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初期設定は左の画像のように中央になっていると思います。


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聞こえない右耳に合わせて、右耳の音量バランスを最大にしていました。こんな設定まで出来て、iPhoneに感謝しました(;ω;)

電車の中では、音漏れに注意しつつ、聴いています。音の広がりがダイナミック過ぎると、耳が疲れますし、電車の中でも音量に気をつけて、調節しなくてはなりません。

耳に心地良く、音量も気にせず聞けたのは

ドビュッシーの「月の光」でした。プレイリストを月の光ばかりで1時間分作り、通院の電車の中で聞いていました。

聴覚過敏かと思いますが、ピアノの音は耳に響いて辛いので、弦楽器オンリーの音源を見つけて、プレイリストを作りました。

音楽療法を入院時には知りませんでしたので、発症から、1ヶ月経っていて、自己流ですが、気長にやりたいと思いますϵ( 'Θ' )϶効果があるといいなぁ。

 

◎このブログについて

このブログは日記を元に、突発性難聴を発症した時に遡って書いているのと、発症から約6ヶ月後の今、体験したり調べたり後悔していることを、併せて書いています。